■シロン、ネヴェーラは引き続き各ブランドで販売、今後は電動セダン、SUVなど開発か
クロアチアのエレクトリック新興企業「リマック」と、フランスのハイパーカーメーカー「ブガッティ」が合併会社を設立することを正式に発表しました。
合併はかねてから噂されていましたが、ついに現実となりました。本社はクロアチアのザグレブに置き、年末に向け従業員を募集、社名は「Bugatti Rimac」(ブガッティ・リマック)に決定したようです。
合併会社においてリマックは55%の株式を保有しており、ポルシェが45%を保有、2021年3月には8,300万ドル(約92.1億円)を投資した直後にリマックの24%の株を所有しています。
同社によると、ブガッティ・リマック社では今後2台の新型モデルを発表予定で、現在ラインアップされている8.0リットルW型16気筒クワッドターボエンジン搭載する「シロン」は、フランス・モルスハイムにある同社の施設で引き続き生産されるほか、リマックの「ネヴェーラ」も引き続き同社で販売が継続されるといいます。
将来的には、共同開発された新型モデルがラインアップに加わり、それらはすべてハイブリッド、またはフルエレクトリックモデルになることが濃厚と言えるでしょう。
取締役会メンバーであるLutz Meschke(ルッソ・メシュケ)氏は、「この合併会社は戦略的な投資チェーンの暫定的な集大成です。我々は2018年にリマックの最初の株式を購入し、それ以降、継続的に株式を増やしてきました。そのお陰で非常に革新的なチームメイトと非常に早い段階で緊密な関係を築くことができました」と述べています。
パートナーシップの多くはブガッティとリマックに関連していますが、このベンチャー企業においてポルシェも重要な戦略的役割を果たすことになりそうです。
ポルシェのCEO、オリバー・ブルーメ氏と副会長のルッソ・メシュケ氏はどちらも監査役会のメンバーに置かれ、リマックCEOである33歳のメイト・リマック氏はブガッティ・リマック社のCEOを務めることになります。
合併会社による新型モデルですが、新たな取り組みに意欲を見せていることからも、これまでブガッティで噂されていた4ドアサルーン、クロスオーバーSUVがフルエレクトリックモデルとして実現する可能性が一気に高まってきたといえるでしょう。