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■英国の蒸気機関車マラードが世界最速記録を達成
1938(昭和13)年7月3日、英国の蒸気機関車マラードが時速203km/hという蒸気機関車の世界記録を樹立しました。戦前の機関車ですが、鮮やかな青色の車体と流線型のフォルムがなかなかお洒落ですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●VWのタイプ1(ビートル)発表
1938年(昭和13)年7月3日、ナチスのアドルフ・ヒトラーの「国民車構想」に基づき、フォルクスワーゲン(VW)が小型乗用車「タイプ1」を発表しました。設計者は、後にポルシェ社を立ち上げる20世紀最高の設計者と称されるフェルディナント・ポルシェです。そのユニークなスタイルから、ビートル(カブト虫)と呼ばれて世界中で爆発的な人気を博しました。1938年の生産開始から2003年までの累計生産台数は4輪自動車としては世界最多の2152万9464台の記録を打ち立てた世界NO.1大衆車です。
●三菱がi-MiEVエボIIIのパイクスピークでの優勝を報告
また2014(平成26)年のこの日、米国コロラド州パイクスピーク山で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(6月23日~29日開催)」において、三菱自動車の「i-MiEVエボIII」がEVクラスで優勝したのを受け、報告会を行いました。パイクスピークレースは、山岳コースで標高2,862m地点をスタートし、標高差1,439mを一気に駆け上がる走行距離19.99kmのタイムトライアルレースです。
i-MiEVエボIIIは、パイクスピークレースに参戦するために開発されたEVレース用の専用車です。スチールパイプで組まれたフレームにカーボン製カウルを組み合わせたマシンで、駆動モーターを4基搭載して出力は450kW(フロント112.5kW x2、リア112.5kW x2)。また、三菱が得意とする車両運動統合制御システム「S-AWC(スーパーオールホイール制御)」やAYC(アクティブヨー制御)、ASC(アクティブスタビリティ制御)などを採用して、優れた旋回性能と操縦安定性を実現しました。
2012年から参戦したi-MiEVエボは改良を重ね、ついに2014年にグレッグ・トレーシー選手が優勝、チーム監督を兼ねる増岡浩選手が2位となり、見事1、2フィニッシュを飾りました。
2005年にWRCやパリダカから撤退していた三菱ですが、当時i-MiEVとアウトランダーPHEVを発売しており、自社の電動車両技術と4輪駆動制御技術をアピールするために参戦したのでした。
その後、パイクスピークからも撤退しましたが、今年(2021年)5月の決算発表の席で、三菱はラリアートブランドの復活を宣言しました。今後三菱が、モータースポーツでどのような復活を見せてくれるのか、楽しみですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)