■世界初の有人液体燃料式ロケット飛行機(He176)が初飛行成功
1590(天正18)年6月20日、ローマでグレゴリオ13世にも謁見した天正の少年使節4人が長崎に帰国、お土産に活版印刷機を持ち帰りました。その後、島原でこの印刷機を使い欧文と和文の聖書や辞典などが印刷されました。ちなみに活版印刷機を発明したのは、ドイツ人のヨハネス・グーテンベルクで、ヨーロッパのルネサンスや宗教改革、近代化に大きく貢献したのは有名な話です。
また1939(昭和14)年のこの日、世界初となるドイツ製有人液体式ロケット飛行機「He176」が初飛行に成功しました。搭載されたロケットエンジンは、燃料の燃焼による高圧・高温のガス噴射の反動で推進力を得ます。かつては、これを自動車に搭載したロケット自動車なるものがありました。最も速いロケット自動車は、1970年に「ブルーフレーム」が記録した時速1,014.51km/hです。写真を見ていただければ分かりますが、まさに地を這うロケットです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2014(平成26)年の6月20日、スバルからレガシィ・ツーリングワゴンの実質的な後継車「レヴォーグ」が発売されました。1989年にデビューした初代レガシィ・セダン/ツーリングワゴンは、スバル伝統の高性能水平対向エンジンと走破性の高い4WDが高い評価を受け大ヒットしました。特に、ツーリングワゴンは「ステーションワゴン」という新しいジャンルを開拓し、一大ブームを起こしました。
スバルの旗艦モデルとなったレガシィですが、ボディが徐々に大きくなり、5代目では世界で通用するプレミアムブランド(特に北米を重視)を目指し、さらに拡大しました。この大きくなり過ぎたツーリングワゴンを、日本市場用にダウンサイジングして新たに登場したのが、レヴォーグです。レヴォーグは、扱いやすいボディサイズとパワフルな走行性能、そして低燃費を実現して大きな注目を集めました。パワートレインは、1.6Lおよび2.0L水平対向直噴エンジンとCVT(2.0Lには8速マニュアルモード付CVT)の組み合わせ、駆動方式はもちろん4WDです。さらに、当時最も進んだ安全運転支援技術「EyeSight」の最新ver.3を搭載していることも注目されました。
多くのスバリストの原点回帰の熱望に応えたレヴォーグは、初年度に41,571台の販売を記録する大ヒットとなりました。その後も安定した人気をキープし、2020年10月には2代目が登場し、現在も5000台近い販売台数を誇っています。ワゴン人気が衰退する中で存在感を見せるレヴォーグ、やはり本家本元の強さは健在ですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)