■コンピュータの巨人IBM設立
1911(明治44)年6月16日、IBMの前身であるC-T-Rが設立されました。創立当時は、3つの会社の合併によって形成され、主にデータ処理機器を開発していました。その後1924年に、社名を現在のIBM(International Business Machine Corporation)に変更しました。1950年代にコンピューターの開発を始め、1960年代にはコンピューター市場で押しも押されぬ圧倒的な影響力を持つようになりました。
また1978(昭和53)年のこの日、ゲームメーカー「タイトー」から、スペースインベーダーが発表されました。スペースインベーダーは、侵略してくるUFOや宇宙人を迎撃するシューティングゲームです。現在のゲームに比べると単純なゲームですが、ゲーム機を設置したゲームセンターに行列ができたり、喫茶店やスナックの多くがテーブルの代わりにゲームテーブルに置き換えるなど、大ヒットして社会現象となりました。1ゲーム100円なので、下手な人は2~3分であっという間に終わってしまう、楽しむにはそれなりの授業料が必要なゲームでした。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2008(平成20)年6月16日、ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」が米国で7月(日本は11月)から始まるリース販売のため生産を始めました。FCV(燃料電池車)のリース販売は、2002年の「ホンダ・FCX」と「トヨタ・FCHV」のリース販売から始まりました。FCXクラリティは、ホンダ・FCXの後継車にあたります。
FCVは、車載タンクに充填した水素と大気中の酸素を反応させて発電する燃料電池の電力をバッテリーに蓄え、モーターで走行します。排出されるのは原理的に水だけなので、究極の環境対応車と呼ばれています。
FCXクラリティは、次世代自動車にふさわしいスマートなフォルムを採用。パワートレインは、ホンダ独自のFCスタック、交流同期モーター、リチウムイオン電池、水素貯蔵タンクで構成されます。先代のホンダ・FCXに対して、軽量コンパクト化とスタック性能の向上を実現。スタックの最高出力は(78kW→)100kWに向上し、スタックの容積出力は50%、重量出力密度は67%向上しました。また、課題であった低温始動性についても-30℃まで始動が可能となりました。さらに、燃費性能20%、航続距離は30%向上を果たしました。
2016年には、さらに進化させた「クラリティFCV」のリース販売を開始。トヨタのFCV「ミライ」が市販化(個人向け販売)しているのに対して、ホンダのFCVは官公庁や企業へのリース販売、2020年から始まった個人向けもやはりリース販売と対応が異なります。ホンダは慎重なのか、多くの走行データを集めようと考えているのか、それは分かりませんが、トヨタとホンダの次世代技術に対する姿勢の違いなのでしょう。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)