■415ps/66.3kgmを発生する新開発V6ツインターボエンジンを搭載
今夏以降に世界各地で発売予定として、先頃ワールドプレミアされた新型ランドクルーザー(300系)ですが、日本での発売時期や車両価格等の詳細情報については現時点で未発表となっています。
また、公開された画像の中に「GR」バッジを付けた新型ランクルの姿が見受けられますが、こちらについてもその正体は明かされていません。
ちなみに、新型ランドクルーザーは「凄腕」「匠」といった社内熟練テストドライバーや、ダカールラリー出場ドライバーなどによる実路走行で作り込まれており、オン/オフロード走行双方で疲れにくいクルマを目指したそう。
そんな通称「ランクル」は1951年の誕生以来、1955年に「20系」、1960年に「40系」、1967年に「55/56系」、1980年に「60系」、1989年に「80系」、1998年に「100系」、そして2007年に現行の「200系」へと引き継がれています。
新型(300系)では「GA-Fプラットフォーム」をベースとするラダーフレーム構造を採用しており、軽量化・低重心化、新パワートレーンの採用、内外装のデザインを含めて、長年にわたる技術の積み重ねと最新技術を融合することで、素性の刷新が図られています。
新開発V6ツインターボエンジン(3.5Lガソリン:415ps/66.3kgm、3.3Lディーゼル:309ps/71.4kgm)搭載により、V8ガソリンエンジン(318ps/46.9kgm)搭載の200系モデルを凌ぐクラストップレベルの動力性能とドライバビリティの実現を図っており、その走りは今回公開された動画の中でもクローズアップされています。
今回のフルモデルチェンジでは、現行モデルの車両サイズ(全長4,950mm、全幅1,980mm、全高1,880mm、ホイールベース2,850mm)を踏襲しており、アプローチ/ディパーチャーアングルについても変更が無いそうですが、その一方で約200kgもの大幅軽量化を図っている点が大いに注目されます。
●「GR」バージョンは黒基調のフロントマスク採用で凄みが増大!
ちなみに「GR」はトヨタ自動車が2017年から展開しているスポーツカー、およびモータースポーツのブランドで、同社のレーシングチームであるGAZOO Racingの活動で得た知見が市販車にフィードバックされています。
直近ではGRヤリスが大きな注目を集めました。
「GR」バージョンではラジエータグリルやバンパーのデザインが専用意匠となっており、ホイールアーチプロテクタを装備。ベースモデルに対し、ドアミラー、サイドステップ、ホイールなども黒色化されており、全体的に黒基調とすることで、見た目の凄みが増しています。
ランクルは、これまでに世界170の国と地域で累計約1,040万台、年間30万台以上を販売するなど、世界中のユーザーに選ばれ続けてきたトヨタを象徴するモデルだけに、走りにこだわる「GR」モデルの誕生により、さらに幅広いユーザー層を獲得するに違いありません。
8月1日とみられるフルモデルチェンジに続き、年内に予想される「GR」バージョンの登場に期待が高まります。
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トヨタ ランドクルーザー
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