ダイハツからウェイクベースの軽商用バン「ハイゼットキャディー」登場。はやぶさ帰還【今日は何の日?6月13日】

■日本初の戦闘機「会式七号飛行機」初飛行

1916(大正5)年6月13日、日本陸軍が試作した会式七号戦闘機が日本製戦闘機として初めての飛行に成功しました。設計したのは、臨時軍用気球研究会の沢田秀中尉で、カーチス水冷V型8気筒エンジン(最高出力101.4PS)を搭載、木製骨組に翼のみ羽布張りの小型双胴複葉機でした。翌年から本格的な開津に着手しましたが、テスト飛行中に空中分解してパイロットをしていた沢田中尉も殉職したため、開発は中止されました。

はやぶさの模型
はやぶさの模型
カプセルのレプリカ(C)Creative Commons
カプセルのレプリカ(C)Creative Commons

また2010(平成22)年のこの日の深夜、小惑星探査機「はやぶさ」がオーストラリアの砂漠に帰還しました。打ち上げから7年、小惑星「イトカワ」でのサンプル採集に成功して持ち帰ったカプセルには2000個にのぼる微粒子が発見され、中に水の痕跡が発見されるなど、現在も解析が進められています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2016年6月13日、ダイハツから新型の軽商用車「ハイゼットキャディー」が発売されました。ハイゼットキャディーは、スーパーハイトワゴン「ウェイク」をベースにした軽商用バンです。ウェイクは、ダイハツの人気スーパーハイトワゴン「タント」より車高がさらに80mmほど高い軽乗用車です。

カプセルのレプリカ(C)Creative Commons
カプセルのレプリカ(C)Creative Commons
2016年発売のハイゼットキャディー(Rear View)
2016年発売のハイゼットキャディー(Rear View)

ハイゼットキャディーは、外観はほぼウェイクで荷室空間を確保するため2シーターにした軽商用バンです。パワートレインは、3気筒660cc DOHCエンジンおよび同ターボエンジンとCVTの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDを用意しました。安全面では軽商用車初の衝突回避システム「スマートアシストII」が採用されています。最大積載量は150kgと少な目ですが、積載量よりも運転しやすさや室内の静かさ、安全性を重視している点がハイゼットキャディーのコンセプトであり、特長でもありました。

2016年発売のウェイク
2016年発売のウェイク

ところが、当初から月販目標1000台が達成できず、その後も極度の販売低迷が続いたため、2021年3月に販売終了となりました。不振の理由として考えられるのは、まずベースにしたウェイクがタントの陰に隠れて認知度が低いこと、最大積載量がライバルのホンダ「N-VAN」の350kgに対して150kgと大きく劣ることなどでしょうか。

2018年発売のホンダN-VAN
2018年発売のホンダN-VAN

もともとハイゼットキャディーのコンセプトは、小さくて軽い荷物を積載する手軽な軽商用バンとして開発されたはずです。しかし、それなら人気の高いスーパーハイトワゴンでも後席を畳めば対応できるので、ハイゼットキャディーの有難味がないように思いますね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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