■軽自動車以外に初めて福祉車両を設定
2021年6月7日、ダイハツの人気コンパクトハイトワゴンのトールに、フレンドシップシリーズ(福祉車両)「トールシートリフト」(昇降シート車)が新たに設定されました。
ベースとなるトールは、2020年9月にマイナーチェンジを受け、内外装のデザインが刷新され、先進安全装備がアップデートされています。
ダイハツは、軽自動車の福祉車両マーケットでトップシェア(車いす移動車、昇降シート車、回転シート車。2020年度(20年4月~21年3月)国内の軽福祉車販売台数第1位。ダイハツ調べ)を誇り、幅広い軽福祉車両を展開。
ダイハツは、これまで軽自動車のみに福祉車両を設定してきましたが、コンパクトカーにも追加することで、ユーザーの選択肢を拡大しています。
軽よりもキャビン、ラゲッジスペースが広く、両側スライドドアによる乗降性の高さ、1.0L NAエンジンによる動力性能が魅力です。さらに、ベース車は全長3700×全幅1670×全高1735mm、最小回転半径4.6mと、狭い道や駐車場でも取り回ししやすいのも美点。
今回、発売された「トールシートリフト」には、ワイヤレスリモコンによる操作が可能な助手席シートリフトが備わり、乗車する方や乗車をサポートする人の乗降時の負担軽減が追求されています。
また、広々とした車内とシートリフト機能により、幅広いユーザーの快適な移動を可能にします。ほかにも、助手席電動前後スライド、シートリクライニング、車いす固定装置(車いす固定ベルト)が専用装備されます。
トールシートリフトの価格は、「X」の2WDが174万5000円、4WDが190万5000円。「G」の2WDが191万4000円、4WDが207万4000円。
搭載されるエンジンは、1.0L NAのみで、CVTとの組み合わせ。ターボ仕様は設定されていません。
(塚田 勝弘)