国内導入目前?“あのクルマ”に激似の「トヨタ カローラ クロス」米国導入発表!

■ヤリス クロスに続く「クロス」シリーズ第2弾!

2020年2月に発売されたヤリスに続き、同年9月に発売されたコンパクトSUV「ヤリス クロス」は今年に入っても人気が衰えず、直近5月におけるヤリス販売台数(1万6,660台)の中で8,844台と、半数以上を同車が占めています。

コンパクトSUV「カローラ クロス」のエクステリア

そうしたなか、トヨタ自動車が6月2日、「クロス」シリーズ第2弾となるコンパクトSUV「カローラ クロス」の米国導入を発表しました。

トヨタマーケティンググループのリサ・マテラッゾ副社長は「根強い人気を持つカローラセダンをベースにしたカローラ クロスは、進化するライフスタイルに適応するための多様性と楽しみを提供します」とコメント。

トヨタ カローラ ツーリングのエクステリア

3グレード(L、LE、XLE )が設定されており、FWDとAWDを用意。ボディサイズは、全長4,460mm、全幅1,825mm、全高1,646mmで、ホイールベース(2,640mm)が同一のカローラ ツーリング(同4495mm、1,745mm、1,460mm)比で35mm短く、80mm広く、車高が186mm高くなっています。

「TNGA-C」プラットフォームの採用に加え、2.0L直4DOHC16バルブ仕様のダイナミック・フォースエンジン(171ps/20.7kgm)+ダイレクトシフトCVTの搭載により、上質な走りと快適な乗り心地、抜群の広さを両立しています。

AWDモデルでは「ダイナミック・トルク・コントロールシステム」により、通常時はFF、滑りやすい路面などでは最大50%のパワーを後輪に伝達。

●カーゴスペースはRAV4並! サイドビューが同車にソックリ

サイドビューがRAV4とそっくりな「カローラ クロス」(上)

エクステリアでは、サイドビューがグラフィック的に兄貴分の「RAV4」と共通点が非常に多く、力強いフロントマスクや張りのある前後フェンダーが目を惹くとともに、リヤ廻りについてもスッキリとしたデザインが好印象で、上位グレードには18インチのアロイ・ホイールが設定されています。

一方、カローラツーリングと多くの共通点を持つインテリアには、ランバーサポート&ヒーター付き10ウェイ調整式フロント・パワーシートを装備。後席には、60:40分割可倒式リアシートを全グレードに標準装備しており、RAV4並みのカーゴスペースを最大限に活用可能。アクセスを容易にするために、高さ調節が可能なパワーリフト・ゲートを設定しています。

コンパクトSUV「カローラ クロス」のインテリア

7インチの「マルチ・インフォメーション・ディスプレイ」や8インチの「マルチメディア・タッチスクリーン」を装備。上位グレードにはモバイル用のワイヤレス充電に加え、後席乗員用にUSB充電ポートを2ヵ所設定。

「Remote Connect」と9スピーカーのJBL製サウンドシステムを備えた 「Audio Plus」 マルチメディアが用意されており、安全面では予防安全システム「Toyota Safety Senseスイート」と、「STAR Safety System」双方を標準装備しています。

また上位モデルにはスポットモニターとリア・クロス・トラフィック・アラートが標準装備され、XLEグレードには自動ブレーキ付きフロント&リア パーキング アシストを標準装備。キャビン全体で9つのエアバッグが搭載されています。

●国内向けにはハイブリッド仕様も設定?

「カローラ クロス」(上)とRAV4のリヤビュー比較

車格的にRAV4とC‐HRの間に位置付けられる「カローラ クロス」。

トヨタは同モデルの国内導入について明言していませんが、実は遡ること、2018年8月29日に「カローラ クロス」の商標を国内特許庁に申請しています。

加えて2020年7月には、普段海外への投入車種を大々的に告知しない同社が、国内にも情報展開しており、ヤリス クロスの販売が落ち着いた時点で国内導入される可能性が高そうです。

ちなみに米国仕様は2.0L NAモデルのみの設定となっていますが、昨夏にタイに導入されたカローラ クロスの場合、1.8L直4エンジン(ガソリン)と1.8L直4エンジン+モーター(HV)の2本立てになっており、国内市場においても、同様な展開になりそう。

気になる車両価格はガソリンモデルが250万円~、HVが290万円~の予想。ヤリス クロスに続く「クロス」シリーズ第2弾、「カローラ クロス」の国内導入に向けた動きが大いに注目されます。

Avanti Yasunori

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【関連リンク】

トヨタ カローラクロス(タイ仕様)
https://www.toyota.co.th/en/model/corollacross

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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