■日本最大スケールの黒部ダムが完成
1963(昭和38)年6月5日、北アルプスの黒部渓谷に黒部ダムが完成しました。1956年に関西電力が着工して、延べ1,000万人以上の作業員が動員され、約7年を要しました。日本一のアーチ式ダムで堤高186mも日本一(世界4位)、30万kWの発電量を誇ります。現在は日本有数の観光スポットになっており、ぜひ一度行ってみたい名所のひとつですね。
また2014(平成26)年のこの日、ソフトバンクグループから感情認識ヒューマノイドロボット「Pepper」が発表され、Pepperくんの誕生日になりました。Pepperは、会話のキャッチボールをすることで、より人間の感情に寄り添ったコミュニケーションが図れるように進化するAIロボットです。もちろん顔認識やインターネット情報の伝達なども行えますが、本体価格21万3840円に加えて基本使用料が1万5984円/月、保険料が1万584円/月、しかも3年間の使用が購入条件となっています。面白そうだなと思いますが、ちょっと高いですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2009(平成21)年6月5日、三菱自動車が軽の電気自動車「i-MiEV(アイミーブ)」を発表。販売は7月から始まりましたが、世界初の量産電気自動車として注目を集めました。
i-MiEVのベースは、2006年にデビューしたガソリン軽自動車「i(アイ)」です。iは、近未来的なフォルムとリアミッドシップ(MR)で話題になった軽自動車です。
このMRレイアウトに、エンジンの代わりに駆動用の永久磁石式同期モーターを、床下にリチウムイオン電池を搭載。容量16kWhのリチウムイオン電池によって、満充電時の航続距離は160km(10-15モード)と、日常ユースに十分な距離を確保しました。またレスポンスに優れた最高出力64PS/最大トルク18.4kgmのEVパワーは、ガソリンターボ車を上回る動力性能を発揮。車両価格は459万9000円ですが、次世代自動車の対象車として最大138万円の補助金を受けることができ、さらにエコカー減税によって重量税と取得税が免税されました。
2009年7月から法人・自治体向け、2010年4月からは一般ユーザー向けに量産販売を開始。量産初のEVということで高い評価を受けましたが、以下の3点がネックとなり販売は伸びませんでした。
・税制優遇を受けても、軽でありながら300万円を超える高価格
・エアコンフル使用時に航続距離が30~40%程度低下するなど航続距離に対する不満
・充電器が少ない、充電に時間がかかる(100V/200V充電:14時間/7時間、急速充電:30分)
残念ながら、i-MiEVは累計販売約2万3700台で2021年3月に販売終終了しましたが、量産初のEVとして大きな足跡を残したと言えます。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)