■シート表皮やスマートキーの質感向上、ヘッドランプの光量アップを実現
ヤマハ発動機は、スポーツスクーターの「XMAX ABS」をマイナーチェンジさせ、2021年モデルとして同年7月28日に発売します。
「MAX」シリーズのDNAを受け継ぎながらも「XMAX」は、車名の「X」をモチーフとしたデザインを前後に採用するなど、独自性が打ち出されたスポーツスクーター。
精悍な2眼ヘッドランプやブーメランをイメージしたサイドカバーといった「MAXシリーズ」のイメージを受け継ぐ上質なスタイリングに、軽快な走りや高い快適性、実用性をバランスさせたモデルです。
また、走りの楽しさ、燃費や環境性能の両立を実現するエンジンの設計思想として、2014年より掲げる「BLUE CORE」エンジンを搭載。ヤマハの「BLUE CORE」とは、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点に注力し、性能実現を図るもので、「XMAX ABS」のエンジンも同思想に基づき開発されています。
2021年モデルでは、エンジンが「令和2年(平成32年)排出ガス規制」に適合すると共に、シート表皮やスマートキーの質感向上、ヘッドランプの光量アップが図られています。
さらに、カラーも変更されています。「マットグレー」は、ホイールやグラフィックにブルーが配色され、パフォーマンスの高さを感じさせる色合いになっています。「グレー」は、2021年モデルの各MAXシリーズにも用意されているソリッドで艶のあるグレーで、「XMAX ABS」が持つスポーティイメージを強調。「マットダークグレー」は、ダークトーンのボディと、ホイールなどに配されたゴールドのコンビで、洗練された質感が醸し出されています。
さらに、「マットブルー」は、スポーティ感、最先端の流行に沿うカラーで、前モデルでも採用されるなど、MAXシリーズ人気のカラーリングになっています。
製造は、インドネシアのグループ会社「YIMM(PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)」が受け持ちます。
サイズは全長2185×全幅775×全高1415mmで、シート高は795mm。搭載されるエンジンは、23ps/24Nmというアウトプットの249cc。
主な装備として、前後LED(フロントは2眼)ライト、高さ調整可能なウインドシールド、大型LCDマルチファンクションメーター、前後調整可能ハンドル、ヘルメット2個またはA4サイズバッグが収納できるシート下トランクなどが備わります。「XMAX ABS」の2021年モデルは、65万4500円です。
(塚田 勝弘)