GMが経営破綻。N-BOXベースの軽商用バン「ホンダN-VAN」先行公開!【今日は何の日?6月1日】

■日本で初めて写真撮影が行われた?「写真の日」

エレファレット・ブラウン・ジュニアによる日本最古の写真のひとつ(C)Creative Commons
エレファレット・ブラウン・ジュニアによる日本最古の写真のひとつ(C)Creative Commons

今日は写真の日です。1841(天保12)年6月1日、日本で初めて写真撮影が行われたことにちなんで制定されました。撮影したのは長崎御用商人の上野俊之丞、撮影されたのは薩摩藩主の島津斉彬だったそうです。しかしその後、それより3年早くペリー艦隊に同行した写真家エレファレット・ブラウンが日本人や風景を撮影した写真が発見されました。これが最古の写真であることが判明しましたが、6月1日の記念日だけは残りました。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2009(平成21)年6月1日、米国最王手の自動車メーカーであるゼネラル・モーターズ(GM)が経営破綻しました。GMは、1931年にフォードを抜いて販売台数世界第1位になって以来、2007年までの77年間世界のトップに君臨し、20世紀のモータリゼーションを牽引しました。しかし、市場の低燃費志向などに後れを取り収益が激減、2009年に経営破綻に追い込まれたのでした。国有化されるなど政府の援助を受けて徐々に立ち直り、2020年の販売台数は世界第4位にまで復活しています。

また2018年(平成30)年のこの日、ホンダが7月の発売に先立って新型「N-VAN」を公開しました。N-VANは、「N-BOX」などホンダが展開している「ホンダNシリーズ」の軽商用バンです。

2018年発売のN-VAN
2018年発売のN-VAN
2018年発売のN-VAN(サイド)
2018年発売のN-VAN(サイド)

軽商用車バンとして人気のダイハツ「ハイゼット」やスズキ「エブリイ」は、FR駆動でエンジンの上に運転席がある「キャブオーバー」です。一方N-VANは、N-BOXをベースにしたFF駆動で、エンジンをボンネットに収める「ボンネットバン」です。その特長を生かし、N-VANはフロアを低床化させて運転席を除いて車内全体がフラットな荷室になる画期的なレイアウトを実現。また、軽バン初の助手席側Bピラーレス構造によって、助手席側に1580mmという広大な開口幅をもたらし、乗降性や積み下ろし性を大きく向上させました。

2018年発売のN-VAN(内部)
2018年発売のN-VAN(内部)

商用バンとしての使い方だけでなく、キャンプや車中泊などの幅広い用途で使える個性的な商用バン。さらに軽商用車としては贅沢な安全運転支援システム「ホンダセンシング」を採用している点も見逃せませんね。

2017年発売のN-BOX
2017年発売のN-BOX

さてN-VANは売れているのでしょうか、2019年の販売台数は軽商用バンで第3位45,230台と堅調に推移しています。1位は、スズキのエブリイ73,424台、第2位はダイハツのハイゼット69,487台です。軽トラも合わせると、ハイゼットが年間約15万台、(エブリイ+キャリイ)は13万4千台となっています。

軽商用車がこんなに売れていること、ご存知でしたか。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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