■大量生産で世界を変えた「T型フォード」が生産終了
5月31日は、WHO(世界保健機関)が制定した「世界禁煙デー」です。日本では、5月31日~6月6日の1週間が「禁煙週間」となっています。最近は喫煙場所が限られてきたので、タバコを吸う人の姿を見ることが少なくなりましたね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1927(昭和2)年5月31日、自動車史上極めて重要な役目を果たした「T型フォード」が生産を終了しました。フォードの創立者ヘンリー・フォードは、自動車を大衆化させた「自動車の育ての親」と称され、ベルトコンベアによる大量生産方式を確立しました。この大量生産方式で初めて製造されたのがT型フォードであり、信頼性が高く安価なクルマであることから大ヒットしました。1908年の生産開始から終了までの19年間で、何と1,500万台を世に送り出しました。
また2013年(平成25)年のこの日、アコードの9代目にあたる「アコードハイブリッド」がホンダのホームページで発表されました。発売は6月21日ですが、上級セダンとして世界トップの低燃費30km/L(JC08モード)を達成したことで注目されました。
初代アコードは、シビックより1クラス上の小型セダンとして1976年にデビューしました。その後モデルチェンジをしながら、グレードアップして上級セダンへと進化。そして、初代から37年後に登場したアコード9代目アコードは、ホンダ初の本格ハイブリッド「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載したハイブリッド専用モデルです。
それまでのホンダのハイブリッドは、マイルドハイブリッド「IMA」でしたが、i-MMDは2L i-VTECエンジンに発電用と駆動用の2つのモーターを組み合わせたシリーズ・パラレルハイブリッドです。運転状況に応じて3つの運転モード、「EVモード」「ハイブリッドノード」「エンジンドライブモード」を使い分けます。これにより、ひと回り小さいプリウスに迫る驚異的な燃費30km/Lを達成したのです。
セダンが低迷する中で燃費の良さをアピールしたアコードハイブリッドは順調なスタートを切りましたが、その後は一気に販売が低迷、現在の10代目は極めて厳しい状況です。一方で、米国と中国では年間20万台も売れる大ヒットモデルです。好調な海外市場に応えるために、アコードはモデルチェンジごとに大きく、高価になってしまいました。日本のホンダファンは、そういったクルマを求めていないということでしょうか。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)