■車両代やメンテナンス、延長保証、税金、自動車保険がすべて月額料金に含まれる
積極的にCMを展開しているトヨタの「KINTO」をはじめ、日産の「ClickMobi」など、クルマのサブスクリプション(サブスク)が増えつつあります。
ホンダもサブスクリプションサービス「Honda Monthly Owner(ホンダ マンスリー オーナー)」を2020年9月10日からHonda Cars愛知(愛知県)の4店舗でスタートし、2020年中に全国の主要都市を中心に拡大するとアナウンス済みです。
さらに同社は、2021年5月21日、個人向けの月額定額金融商品「楽らくまるごとプラン(略称:楽まる)」の取扱いを開始すると発表しました。
「楽まる」は、ユーザーが好きな車種(新車)を月額定額で利用できる金融商品です。車両代に加え、契約期間中のメンテナンス、延長保証、税金、自動車保険(任意加入)がすべて月額料金に含まれるオールインワンの商品。
同社は、とくにサブスクとは謳っていませんが、月額定額制ですのでサブスク、リースともいえそうです。契約期間は、3年、5年、7年(軽貨物は4年もしくは、6年契約)から選択可能で、契約期間中の中途解約や買取も可能。税金や自動車保険の費用などを別途に用意する必要がなく、クルマを持つことが「楽」になることから「楽まる」と命名。
上記のような諸費用が月額料金に「まるごと」含まれる「楽まる」は、Honda Cars店に全ての手続きやサービスを任せられる、文字どおり楽なサービス。また、車種、オプションも幅広く選択可能で、ユーザーが転居した場合も、全国のHonda Cars店でメンテナンスを受けることができます。
気になる月額料金例(契約期間5年、月間走行距離1000km、自動車保険組込なし、ボーナス加算なしの場合)は、N-BOX L(FF)が2万9194円、フリード・ハイブリッドG・ホンダセンシング(FF/6人乗り)が4万4612円となっています。
月額定額制で急な出費が抑えられ、手続きやサービスの手間も不要なホンダの「楽らくまるごとプラン」は、若い層など新たな顧客を集め、ホンダのファンを増やせるか注目です。
(塚田 勝弘)