最上級セダンをスポーティに仕立てた10mmローダウンの「Audi A8 Grand Touring limited」が登場

■快適装備を完備したドライバーズサルーン

「技術による先進」を掲げるアウディは、最上級モデルのA8に最先端技術を惜しみなく投入してきました。

最近では、いち早くマトリックスLEDヘッドライトを採用したり、世界初の自動運転レベル3に対応する「Audi AIトラフィックジャムパイロット」の実用化に目処をつけたりするなど(法規が間に合わず世界初は実現しなかった)、技術のアップデートに抜かりはありません。

アウディA8
50台限定車の「Audi A8 Grand Touring limited」

現行型の4代目は、アウディが得意とする軽量化技術であり、高剛性ボディ設計「アウディスペースフレーム(ASF)」をはじめ、高効率な直噴エンジン、アダプティブエアサスペンション、前後不等分トルク配分のquattro(フルタイム4WD)、フルLEDヘッドライト、最先端のドライバーアシスタンスシステムなどが採用されています。

アウディA8
ベース車よりも車高が10mmダウンとなるアダプティブエアサスペンションスポーツを備える

2021年5月18日に発売された限定車の「Audi A8 Grand Touring limited」は、「Audi A8 55 TFSI quattro」がベース。その名のとおり、グランドツーリングカーとしての特徴が強調されています。

パワートレインは、340PS/500Nmを誇る3.0L V型6気筒直噴ターボエンジンに、リチウムイオンバッテリーとクランク軸にベルトを介して連結される「BAS(ベルト・オルタネーター・スターター)」からなる「48Vマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)」が組み合わされていて、高効率かつダイナミックな動力性能を備えています。

装備では「Audiレザーライトパッケージ」をはじめ、「5Vスポークスターデザイン アンスラサイトブラック グロスターンドフィニッシュ」の20インチアルミホイール、「スポーツエクステリア」、プライバシーガラスなどを用意。

アウディA8
「4ゾーン デラックスオートマチック エアコンディショナー」や「Bang & Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステム」を標準装備

さらに、「Bang & Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステム」「インディビジュアル電動シート(リヤ)」「コンフォートヘッドレスト(リヤ)」、シートヒーター(リヤ)、ランバーサポート(リヤサイド)、「4ゾーン デラックスオートマチック エアコンディショナー」などの快適装備が標準化されています。

ドライバーズサルーンとしての魅力を引き上げるべく、スポーティな魅力を印象づける特別装備として、通常のアダプティブエアサスペンションよりも車高が10mm低くなるアダプティブエアサスペンションスポーツが備わります。

アウディA8
「5Vスポークスターデザイン アンスラサイトブラック グロスターンドフィニッシュ」の20インチアルミホイールを装備する

エクステリアには、「ブラックAudi rings/ブラックスタイリングパッケージ」「エクステリアミラーハウジンググロスブラック」なども加わり、スポーティで引き締まった外観になります。また、ボディカラーは、Audi RSモデルを中心に設定されてきた「Audi exclusiveカラー」である「スズカグレーメタリック」が用意されています。

スポーティなエクステリアと充実装備が美点の「Audi A8 Grand Touring limited」は50台限定で、価格は1391万円です。ライバルのメルセデス・ベンツSクラスがフルモデルチェンジを受けた中、アウディA8は限定車で存在感を高めています。

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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