日本でも手に入る!? 日産の新型SUV「パスファインダー」 が北米で生産開始!

■現行型は日本でも入手可能なラージSUV

日産自動車が今夏の発売に向け、フルモデルチェンジした5代目「パスファインダー」(PATHFINDER)の生産を北米で開始したと発表しました。

生産が開始された新型日産「パスファインダー」

元々「テラノ」の輸出仕様車だった同車は、2代目テラノが国内市場で2002年8月に生産を終了後、海外専用車種として独立。現行モデル(4代目)は日本市場でも2019年10月からインパルを通して販売されています。

1987 Nissan Pathfinder
日本市場に先立ち、1986年5月に北米に投入された初代パスファインダー(写真は1987年型)。

ちなみに1986年5月に北米市場に投入された初代パスファインダーは、当初3ドア仕様でしたが、1990年に5ドアに改められ、1995年に2代目に移行。その後2004年まで18年間に渡って日産自動車九州工場で生産されていました。

3代目(2005年~)以降は日本から米テネシー州スマーナ工場に生産拠点を移しており、今回フルモデルチェンジした新型パスファインダーについても同工場で生産されています。

新型パスファインダーの車両サイズは全長5,004mm、全幅1,980mm、全高1,778mmで、ホイールベースが2,900mmと、サイズ的にはトヨタのランドクルーザー並となります。

生産が開始された新型日産「パスファインダー」

エクステリアは現行モデルから大幅に変更されており、初代「パスファインダー」へのオマージュとしてスリースロットグリルと組み合わせたVモーショングリルを採用。フロントのショートオーバーハング化により力強さが増しており、C字型ヘッドライトや細幅のLEDテールランプ、ボディ側面に張り出した筋肉質なブリスターフェンダーなどが目を惹きます。

新型日産「パスファインダー」のインテリア

3列シートに最大8人が搭乗可能で、インテリアには12.3インチ・ディスプレイを新たに採用したほか、10.8インチのヘッドアップディスプレイを搭載。

Navi-Linkを備えたプロパイロット・アシストや日産セーフティ・シールド360、アップル・カープレイ、アンドロイド・オート、日産コネクトなどを標準装備。

新型日産「パスファインダー」のインテリア

パワートレーンは3.5L V6直噴エンジン(284ps/35.8kgm)と9速ATの組合せにより、スムーズでパワフルなレスポンスを発揮。2WDと4WDが用意されており、最大牽引能力はクラス最高の6,000ポンドと、ボートやトレーラーを牽引するのに十分な性能を備えています。

新型日産「パスファインダー」のインテリア

4WDモデルでは、7ポジションドライブと地形モードセレクターを備えた新型インテリジェント4WDにより、トラクションが低いシーンでも4輪の駆動力をしっかりと路面に伝達。「ノーマル」「スポーツ」「エコ」「スノー」「サンド」「マッド/ラット」「トーイング」の各モードから選択可能となっており、メータークラスター内にポップアップ通知で表示されます。

デュアルピニオン式電動パワーステアリングシステムと幅広の255mmタイヤの組合せにより、スポーティなハンドリングを実現しており、フロントストラットや前後のスタビライザーバー、リアのマルチリンクサスペンションなどにより車両安定性が向上しています。

新型日産「パスファインダー」のサイドビュー

新型ではこれまでのモデルチェンジで進化した特徴を残しつつ、パスファインダーの原点である頑丈さに磨きをかけており、高い耐久性に加え、快適性と最先端のコネクテッド技術、安全性能などを追求。

新型日産「パスファインダー」のリヤビュー

北米日産のハスラム副社長は「初代モデルから35年を経て発売する新型パスファインダーは同車のルーツに立ち返り、これまでに学んだ全てのメリットを享受しており、大型SUVを好む顧客が安全かつ快適に冒険にチャレンジすることができます」と説明しています。

車両価格は未発表ですが、現行モデルは米国市場で約348万円から約489万円の価格帯で販売されており、今後の発表が注目されます。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

日産 パスファインダー(Pathfinder)
https://www.nissanusa.com/vehicles/future-concept/2022-pathfinder.html

インパル(IMPUL)
http://www.impul.co.jp/

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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