■抗菌性能を発揮する「V-CAT」が採用されたハーフシートカバーも純正用品に設定
シエンタをベースとしたトヨタの「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」は、2017年10月にデビューし、すっかり日本の街中に馴染んでいます。
とくに、タクシーの入れ替わりが頻繁な都市部で顕著のようです。2019年にはユーザーの声を踏まえ、車いすの乗降性を改善する一部改良も実施され、ユニバーサルデザインタクシーにふさわしい改良が施されています。
2021年5月10日に受けた一部改良は、コロナ禍に対応する抗菌対策がメインとなっています。
同日に一部改良を受けたトヨタ・ヤリスと同様に「ナノイーX」が搭載されたのが注目点。パナソニックの「ナノイーX」は、ウイルスや菌の抑制に効果があるOHラジカルを含む微粒子イオン「ナノイー」の10倍量放出する機能で、JPN TAXIには運転席と助手席のエアコン吹き出し口に設置されています。
なお、ヤリスは運転席側のみでしたので、不特定多数の乗客を乗せるタクシーの特性が考慮されたのでしょう。
さらに、太陽光やLED照明などの可視光により、抗菌性能を発揮する可視光応答型光触媒「V-CAT」が採用されたハーフシートカバー(デラックスタイプ)をトヨタ純正用品に設定することで、乗客に安心、安全というサービスを提供することができます。
さらに、停電などの非常時に給電可能なアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/コンセント1個)が全車にオプション設定されたのをはじめ、照度センサーによる自動点灯・消灯を行うコンライトを標準装備。
ほかにも、フューエルリッドの閉め忘れをブザーとディスプレイ表示で警告する機能が加わり、安心、安全面の強化が図られています。
JPN TAXIの価格帯は、333万8500円~356万4000円です。
(塚田勝弘)