■アンリ・デュナン誕生にちなんだ世界赤十字デー
5月8日は、「世界赤十字デー」です。1828(文政11)年のこの日が、「赤十字」の創始者アンリ・デュナンの誕生日であることに由来します。デュナンは、戦争で傷ついた兵士を敵味方関係なく助ける中立的な博愛団体として赤十字を創立。ちなみに赤十字のマークは、デュナンの祖国スイスの国旗の配色(赤・白)を逆にしたものです。
また1886年(明治19)年のこの日、米国でコカ・コーラが生まれました。薬剤師ペンバートンが二日酔いの薬として調合したと言われています。植物のコカとコラの木の成分を含むのでコカ・コーラの名がついたとか? 成分は今でも企業秘密だそうです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1996年(平成8)年5月8日、ホンダから初代「ステップワゴン」が発売されました。
当時はRVブームの真っただ中、そんなブームに乗れなかったホンダは、独自に「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」という名称でFFベースの新型モデルで対抗しました。第1弾は1994年の「オデッセイ」、第2弾は1995年の「CR-V」、そして登場した第3弾が1996年のミニバンのステップワゴンでした。
ステップワゴンはシビックをベースに、低床化と高いルーフによって5ナンバーながら3列シートとし、余裕の室内空間を実現しました。パワートレインは、125PSを発揮する2L 4気筒エンジンとコラム式ATの組み合わせ、ミニバンとしては軽量であったため爽快な走りが好評でした。また、FF駆動の他にも油圧によって前後駆動力を制御するオンディマンド式4WDも用意することで、ユーザーの選択の幅を広げました。
FF駆動で5ナンバー枠に収まる手頃なサイズながら広い室内空間と快適性に優れたステップワゴンは、大ヒットを記録。発売から3年間、ミニバンの首位を独走しました。
1990年代のミニバンの多くは、FRの商用車バンをベースにしていました。そのような中、乗用車のプラットフォームで作り上げた5ナンバーのステップワゴンは、画期的でした。他のミニバンに大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)