21歳がポール獲得! WedsSport ADVAN GR Supraが5年ぶりのポールポジション【SUPER GT 2021】

■強すぎるGR Supra。全車がQ1突破。

5月3日・4日に富士スピードウェイで開催の「2021 AUTOBACS SUPER GT Round2 たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE」。かなり厳重な感染防止策を施しての開催となります。そんなスーパーGT富士戦は500kmというレース距離で競われ、5月3日はその予選が開催されました。

S ZENT CERUMO GR Supra
ZENT CERUMO GR Supra

その予選Q1。GR Supra勢が次から次へとタイムを塗り変えていくというGR Supraだけの戦いを様相を呈していました。

まず1分27秒329というアタックタイムを出した38号車 ZENT CERUMO GR Supra。そこへ23号車 MOTUL AUTECH GT-Rが抜きにかかると今度は19号車 WedsSport ADVAN GR Supraが抜き返すも今度は36号車 au TOM’S GR Supraが抜いていきます。

ENEOS X PRIME GR Supra
ENEOS X PRIME GR Supra

その抜き合いの大バトルの中、最後の最後でQ1のトップタイム、1分27秒176を出したのが岡山戦の覇者・ENEOS X PRIME GR Supra。

この予選ではGR Supra勢がすべてQ2への進出を果たします。しかしそれは1から6位まですべてGR Supraというわけではありません。

ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

ARTA NSX-GTがなんと2番手タイムでNSX-GT勢の意地を見せていました。

MOTUL AUTECH GT-R
MOTUL AUTECH GT-R

Q1突破の最後の一台にはMOTUL AUTECH GT-Rが入ります。またチャンピオンナンバーの1号車 STANLEY NSX-GTはなんと最下位でQ1敗退となります。

Modulo NSX-GT
Modulo NSX-GT

なお10番手の64号車 Modulo NSX-GTとトップのENEOS X PRIME GR Supraとのタイム差は0.379秒!とんでもない接戦だったことがうかがえます。


■ヤングパワー大爆発!21歳がWedsSport ADVAN GR Supraをポールへ!

15時40分過ぎから10分間で行われた予選Q2。やはり路面温度が予定より低いためでしょうか、予選開始早々にウォームアップでコースインするマシンが何台か出ていきます。

au TOM'S GR Supra
au TOM’S GR Supra

ZENT CERUMO GR SupraがQ1トップのENEOS X PRIME GR Supraが出したタイムよりも早い1分27秒114を出すも、すぐさまau TOM’S GR Supraがそれを抜きます。

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra

そこをいきなり1分26秒496というとてつもないタイムで駆け抜けたのがWedsSport ADVAN GR Supraの宮田莉朋選手。このタイム、GR Supraは誰も追いつけない。しかしARTA NSX-GTの福住仁嶺選手は1分26秒499を出してきますが、19号車はわずか0.003秒及ばず!

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supra

福住選手に迫られたものの、他を圧倒したタイムであることは事実で、21歳の宮田莉朋選手は自身として初めてのポールポジションを獲得。TGR TEAM WedsSport BANDOHは2016年第7戦のタイ以来の5年ぶりのポールポジションを獲得することとなりました。

今回もまた若手ドライバーが大活躍、といえるでしょう。

WedsSport ADVAN GR Supra
WedsSport ADVAN GR Supraのドライバーと監督

またヨコハマタイヤのポールポジションも3年ぶりとなり、このポールポジションの与える影響はかなり大きいものだといえるでしょう。

ポールポジションの喜びを表現するレースクイーン
ポールポジションの喜びを表現するレースクイーン

500kmという長丁場の今回のレース、ポールポジションだといっても逃げ切れるほど甘いものではないはずです。しかし一番前からスタートすることでペースを作り出すことが出来るのも事実。

はたしてどのようなレース展開となるのでしょうか?

決勝は4日の14時30分から110周で行われます。

(写真:松永和浩、吉見幸夫 文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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