■英国で世界初のジェット旅客機が就航
5月2日は、「郵便貯金の日」です。1875(明治8)年のこの日、郵便貯金の業務が開始されたことに由来します。「郵便の父」と呼ばれた前島密が主導して、東京18ヶ所と横浜1ヶ所の郵便局に貯金預所が創設されました。
また1952(昭和27)年のこの日、英国で世界初のジェット旅客機「コメット号」がロンドン-ヨハネスブルク間に就航。従来のプロペラ機に比べて2倍の速度約760km/hで約4000kmを飛行しました。しかし、その後機体の金属疲労による飛行中の空中爆発が続き、コメット号は数年で姿を消してしまいました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1984年(昭和59)年5月2日、初代「ハイラックスサーフ」がデビューしました。ハイラックスサーフは、1968年から生産しているピックアップトラック「ハイラックス」の4代目の派生車です。
ハイラックスは、トヨタの「ライトスタウト」と日野自動車の「ブリスカ」の統合後継モデルとして、トヨタが企画して日野が開発と生産を担当したピックアップトラックです。北米にも輸出され、タフで壊れない高い信頼性と使い勝手の良さが高く評価され、その後2代目、3代目と進化しました。
そして1983年にモデルチェンジして4代目が登場。この4代目をベースに派生したのが、1984年に誕生した初代ハイラックスサーフです。ハイラックスにFRP製トップを設けて、広い車室空間と荷室スペースを確保、当時世界中で人気に火が付いていたRVに仕立てました。その後1980年代後半のバブル経済を追い風に、高い走破性や使い勝手の良さが特長の4WD車として若者を中心に人気を集めました。しかし、バブル崩壊後に扱いやすい乗用車系のSUVが人気となったことから、2009年に「プラド」に吸収される形で生産を終了しました。
ハイラックスサーフとプラドは同クラスですが、現在日本の市場が求めているのはピックアップトラック派生のハイラックスサーフではなく、本格4WDのランクル派生の乗用車系SUVのプラドということです。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)