■労働者の記念日メーデー
5月1日は、「メーデー」です。1886(明治19)年のこの日、米国の労働者団体が「8時間の労働」、「8時間の休憩」「8時間の教育」を要求してストライキとデモを行ったことに由来しましす。日本では、1920年に初めて上野公園で行われ、その後全国に広がりました。戦後の1952年には警官隊と衝突して流血事件となった過激な時期もあったそうです。
また1877(明治10)年のこの日、佐野常民らが博愛社(後の日本赤十字社)を設立。博愛社メンバーは、西南戦争で負傷した兵士を敵味方関係なく救援しました。日本赤十字社の活動を受け継ぐため、博愛社設立の日が記念日に制定されました。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1994年(平成6)年5月1日、F1サンマリノGP(イタリア)のレース中の事故でブラジルの英雄アイルトン・セナが亡くなりました。「音速の貴公子」と呼ばれ、F1ブームの立役者であった英雄の死は、世界中に衝撃を与えて多くのファンが涙しました。称える言葉はたくさんありますが、とにかく姿、言動、走りっぷりすべてがカッコよかったの一言です。
また1968(昭和43)年のこの日、初代カローラの派生車としてクーペスタイルの「カローラ・スプリンター」が発売されました。
カローラ・スプリンターは、大ヒットした大衆向けセダンの初代カローラに対して、より若い層をターゲットにしたモデルです。標準/デラックス/SLの3つのグレードがありましたが、中でもスポーツグレードのSLは最高出力73psの1.1Lエンジンを搭載して、最高速度160km/hを発揮しました。
その後1970年になってカローラがフルモデルチェンジ。2代目カローラの登場によって、カローラ・スプリンターは「スプリンター」と名を変えてカローラから独立、カローラの兄弟車になりました。その後カローラとスプリンターは、スプリンターが2002年に生産終了するまで長く兄弟車として販売されました。スプリンターは若者向けのスポーティなモデルとしてスタートしましたが、4代目以降はほとんどカローラと見分けがつかない地味な存在となってしまいました。
トヨタカローラ店とトヨタオート店(現在のネッツ店)でそれぞれ販売したかったのでしょうが、ユーザーにとっては紛らわしいですよね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)