■図書館法公布に基づく図書館記念日
4月30日は、「図書館記念日」です。1950(昭和25)年のこの日、図書館法が公布されたことに由来します。図書館法によって、公共図書館のサービスや機能が明確にされ、図書館の利用や本の貸し出しが原則無料になりました。
また1960(昭和35)年のこの日、ソニーからの世界初の小型(画面8インチ)テレビ「TV8-301」が発売されました。“電話機と同じ大きさ、お子様でも楽に持ち歩きができる”がキャッチフレーズ、価格は6万9800円、初任給が1万5000円の時代ですから今なら70万円程度です。ソニーといえば、とにかく小型化する技術にこだわって業界をリードしてきたイメージが強いですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1948年(昭和23)年の4月30日、ローバー社の「ランドローバーシリーズ1」がオランダのアムステルダムモーターショーで初公開されました。これがランドローバーの始まりですが、最初はクルマの名前であり、それが会社名となったのは1978年のことです。
ランドローバーシリーズ1は、当時自動車を生産していたローバー社に勤めていたウィルクス兄弟の提案で誕生。その優れたオフロード性能に注目した英国軍や特殊部隊が採用したことで有名になりました。その後、親会社のローバー社が1968年に英国国営会社のブリテッシュレイランドに合併され、ランドローバーというブランド(部門)が設立されます。
1970年には、ランドローバーブランドから初代「レンジローバー」が誕生。フルタイム4WDの高いオフロード性能と高級車並みの快適性を備えたSUVとして、大きな注目を集めます。1978年には、ブリティッシュ・エアロスペースの子会社「ランドローバー」として独立し、翌年1979年の第1回パリ・ダカールラリーに参戦したレンジローバーは見事優勝を果たします。これを機に、ランドローバーというブランドとレンジローバーというモデルが世界中に広まり、不動の人気ブランドへと成長しました。
その後も、「レンジローバーイヴォーク」、「ディスカバリー」など多くのヒットモデルを世に送り出しますが、ランドローバー社自体は紆余曲折によって親会社がコロコロ変わります。プリティッシュ・エアロスペース、BMW、フォードを経て、最終的には2008年からジャガーとともにインドのタタグループの傘下に収まりました。
とはいえ、かつては「砂漠のロールスロイス」と言われた高級感漂うランドローバーのSUVは、今も変わらず多くのファンを魅了しています。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)