中嶋悟がF1ドライバーに。トヨタとダイハツの共同開発車パッソ/ブーンに3代目が登場!【今日は何の日?4月12日】

■1968年、東京に霞が関ビルが完成

1961(昭和36)年4月12日、旧ソ連が世界初の有人宇宙船「ボストーク1号」の打ち上げに成功し、地球を1周して無事帰着しました。搭乗したガガーリン少佐は、「地球は青かった」という名ゼリフで一躍有名になりました。

また、1968(昭和43)年のこの日、東京千代田区に日本初となる超高層ビル「霞が関ビル」が完成しました。36階建てで高さ148m、耐震対策として柔構造の設計で建てられた日本初の建物でもあります。柔構造とは、柱の接合部などにある程度の変形能力を持たせて振動を吸収する手法です。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1987(昭和62)年のこの日、中嶋悟が日本人初のフルタイムF1ドライバーになりました。1991年に引退するまでの5年間、日本にF1ブームを巻き起こした功績は大であり、その後鈴木亜久里、片山右京、佐藤琢磨らが続きました。あとは、日本人のF1優勝ドライバーを待つだけです。

また2016年には、トヨタの「パッソ」とダイハツの「ブーン」が6年ぶりにフルモデルチェンジしました。パッソ/ブーンの初代(2004年~)と2代目(2010年~)は、トヨタとダイハツが共同開発して両ブランドで発売していましたが、3代目はダイハツが主体となって企画、開発、生産を担当しました。

2016年発売の3代目パッソ
2016年発売の3代目パッソ
2016年発売の3代目ブーン
2016年発売の3代目ブーン

そのため、3代目はダイハツが軽開発で培った低燃費技術を積極的に取り入れているのが特長です。3気筒1.0L DOHCエンジンの高圧縮比化、デュアルインジェクターの採用や点火プラグの最適化などを実施。さらに、軽量高剛性ボディやコーストストップ機能付きアイドルストップ、回生充電制御などのダイハツ独自の低燃費技術「e:Sテクノロジー」を採用することによって、ハイブリッドと軽を除くガソリン車でトップの燃費を達成しました。

2004年発売の初代パッソ
2004年発売の初代パッソ
2004年発売の初代ブーン
2004年発売の初代ブーン

パッソ/ブーンは、トヨタの企画力とダイハツの小型車の開発力を融合させたモデルですが、その後も「ラッシュ/ビーゴ」、2019年にはコンパクトSUV「ライズロッキー」を市場に送り出しています。単なるOEMを超えて、トヨタが音頭を取ってダイハツが開発するという効率的な共同開発を今後も推進するのでしょう。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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