■GR Supra勢快調のQ1。日産GT-Rは全車Q1敗退!
4月10日・11日に岡山国際サーキットで開催のSUPER GT開幕戦「2021 AUTOBACS SUPER GT Round1 たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE」。コロナ禍の影響で岡山国際サーキットでのSUPER GTは開催されなかったため2年ぶりの開催となります。
4月10日に行われた予選はノックダウン形式で行われQ1では参戦の15台がすべて走り上位8台がQ2へ進出します。
そのQ1で快調だったのがGR Supra勢。6台すべてのGR SupraがQ2へ進出します。また不調と言えるのが日産GT-R勢で全てのGT-RがQ1で敗退するという事態となりました。そしてホンダNSX-GT勢はタイヤが明暗を分ける形となりブリヂストン勢はQ1敗退、ダンロップの2台である16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTと64号車 Modulo NSX-GTがQ2へ進出します。
その快調なGR Spura勢の中で特に速かったのが37号車 KeePer TOM’S GR Supra。平川亮選手がQ1でただ1台の1分17秒台に入る1分17秒966でトップタイムとなります。
平川選手は元々岡山国際サーキットが得意という面もありますが、ダントツのトップで予選Q1を突破し、今回助っ人としてマシンに乗る若手ドライバー坂口晴南選手に繋いでいきます。
■予選完全制覇のKeePer TOM’S GR Supra
そして始まる予選Q2。ほとんどのチームはタイミングを計るために走行開始を遅らせる傾向にあるGT500の予選ですが、開始早々コースインしたのは16号車 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTと19号車 WedsSport ADVAN GR Supra。
しかしWedsSport ADVAN GR Supraはトラブルがあったのかは不明ですが1周を終えずにピットインし予選Q2をノータイムで終わらせてしまいます。
WedsSport ADVAN GR Supraを除く7台で競われることとなったポールポジション争いですが、ここでも上位はGR Supra。それもチェッカー間際に坂口晴南選手がなんと平川選手よりも速い1分17秒701というタイムを叩き出します。
これを追う14号車 ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也も猛チャージを掛けますが1分17秒808で2位に甘んじてしまい、ここでKeePer TOM’S GR Supraのポールポジションが確定!
コロナ禍のために来日できなかったサッシャ・フェネストラズ選手の代役としてこのチームから参戦した坂口選手ですが、このポールポジションは代役以上の大活躍といえるでしょう。
平川選手がQ1をトップでつないでくれたことで、結果を残さなくてはならないというプレッシャーを感じたという坂口選手。しかしこのポールポジションという結果で「達成感と自信を持つことが出来ました」と語ります。
2年ぶりの開催となるSUPER GT 開幕戦の岡山。平川選手にとってはホームコースともいえるここ岡山国際サーキットでKeePer TOM’S GR Supraは逃げ切って優勝するのか?それとも他のチームが争いを挑んでくるのか?
決勝レースは4月11日13時30分スタートです。
(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)