■航続走行距離を延ばすために優れた空力特性を実現したボディデザインは秀逸
2021年4月6日、アウディジャパンは、アウディブランドの電気自動車(EV)の第2弾となるe-tron GTの日本初公開と、今秋導入の予定を発表しました。
アウディe-tron GTは2021年2月9日にワールドプレミアされたばかりのモデルで、本国発表からわずか2ヵ月で日本初公開されました。今回はアウディe-tron GTに加えて、ハイパフォーマンスモデルのアウディRS e-tron GTも発表され、車両本体価格はe-tron GTが1399万円、RS e-tron GTは1799万円となっています。
アウディe-tron GTとRS e-tron GTはエモーショナルで、高い空力性能を追求した外観デザイン、アウディ独自の4WDシステム、クワトロを進化させたパワフルな駆動システム。そして長距離を快適に移動するために優れた乗り心地、都会的なキャビン。さらにダイナミックなハンドリングを兼ね備えたEVの4ドアグランツーリスモです。
全長4990mm×全幅1965mm×全高1415mm(RS e-tron GTは1395mm)というサイズのe-tron GTの外観デザインは、迫力あるワイド&ローのフォルムを採用。
特に印象的なのは、ボディパネルとラインの高い製造精度。エアロダイナミクスを極限まで追求したスムースなボディラインは、Cd値0.24という優れた空力性能を実現しています。
インテリアではスイッチは極限まで減らされ、12.3インチのアウディバーチャルコクピットと10.1インチの大型タッチディスプレイを装備した先進的な空間となっています。Wi-Fiホットスポットを備えたMMIナビゲーションプラスを標準装備し、アウディコネクトの幅広いサービスを提供。
また、急速充電ステーションを使用して最短の充電時間で最速ルートを計算するためにe-tronルートプランナーというEVならではの機能も搭載しています。
e-tron GTとRS e-tron GTに搭載されるパワートレインは前後のアクセルに2つのモーターを搭載。システムの最大出力はe-tron GTが350kW(ローンチコントロール使用時は390kW)、最大トルク640Nmを発生。
一方RS e-tron GTの最大出力は440kW(ローンチコントロール使用時は475kW)、最大トルク830Nmを発生。
駆動システムは、完全に電子制御された4輪駆動システムである「エレクトリッククアトロ」を搭載。機械式クアトロに比べて、5倍の速さで対応します。RS e-tron GTはローンチコントロール使用すると時速100kmまでの加速時間はわずか3.3秒。このハイパワーの源はフロア下に搭載された総容量93kWhというバッテリーによるもので、満充電時の航続走行距離はWLTCモードで500km以上を実現します。
e-tron GTの充電機能は、200Vの普通充電で8kWまで、CHAdeMO(チャデモ)方式の急速充電では150kWまで対応。アウディe-tronチャージカードで、全国の2万ヵ所以上のe-Mobility Powerネットワークの充電器で最初の1年間の充電が無料で行えます。
運転支援システムはアウディプレセンスセーフティシステムをはじめ、アダプティブクルーズコントロール、ターンアシスト、エマージェンシーアシストなど充実した機能を標準装備しています。またe-tron GT独自の装備としては電子的に合成したe-tronスポーツサウンドを採用。時速20km以下での走行時や駐車時の人工音に加えて、アウディドライブセレクトの設定に応じて車内外にサウンドを発生させることができます。
また、e-tron GT、RS e-tron GTが生産される工場では、カーボンニュートラルを実現するなど高い環境性能を実現しているのも特徴です。
今回ドイツから空輸されたアウディe-tron GTとRS e-tron GTは、4月7日(水)~5月31日(月)まで、期間限定で南青山にオープンしている「Audi House of Progress Tokyo」において展示されます。
エアロダイナミクスを極限まで追求した美しいボディデザインは一見の価値ありです。
(文・写真:萩原 文博)