ポルシェ初のピュアEV「タイカン」に、クロスオーバー派生モデルの「クロスツーリスモ」を追加

■オプションで30mm最低地上高を高めることが可能

ポルシェ初のバッテリー(ピュア)EVのタイカンに、派生モデル「タイカン クロスツーリスモ」が加わります。「タイカン クロスツーリスモ」「タイカン 4Sクロスツーリスモ」「タイカン ターボクロスツーリスモ」の3グレード展開で、3月5日から予約受注が開始されています。

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ
「タイカン クロスツーリスモ」のエクステリア

新型「タイカン クロスツーリスモ」のエクステリアは、2018年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトスタディの「ミッションEクロスツーリスモ」にほぼ従っているそうです。そのシルエットは、ポルシェのデザイナーが「フライライン」と呼ぶ、後方に向かって傾斜するスポーティなルーフラインにより印象づけられています。

タイカン クロスツーリスモ
「タイカン クロスツーリスモ」のリヤビュー

オフロードモデルを主張するデザイン要素としては、ホイールアーチトリム、個性的な前後のロアエプロン、サイドシルがあげられます。さらに、「オフロードデザインパッケージ」の一部として、フロントバンパーとリヤバンパーのコーナーとシルエンドに専用フラップを用意。これにより、エクステリアを際立たせるだけでなく、飛び石からも保護することができます。

「タイカン クロスツーリスモ」は、タイカンのスポーツサルーンと同様、800Vアーキテクチャーによる革新的なエレクトリックドライブが採用されているのをはじめ、4WDとアダプティブエアサスペンションを備えた新しいシャーシが、オフロードでも妥協のない走りを提供するそう。

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ
「ポルシェ タイカン クロスツーリスモ」のサイドビュー

リヤシートの乗員のために47mm高くなった頭上空間を備え、大型のテールゲートから積み込み可能な1200Lを超える積載量による高いユーティリティを実現しています。

また、オプションの「オフロードデザインパッケージ」を選択すると、最低地上高が最大30mm高くなり、オフロード走行にも対応。また、標準装備の「グラベルモード」によってラフロードの走行を可能にするそう。

なお、全モデルに総容量93.4kWhの「パフォーマンスバッテリープラス」が標準装備され、「タイカン 4クロスツーリスモ」は、最高出力280kW(380PS)、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は350kW(476PS)。

さらに、0-100km/h加速は5.1秒で、最高速度220km/h。航続距離(WLTP)は、389–456kmとアナウンスされています。

「タイカン 4Sクロスツーリスモ」の最高出力は、360kW(490PS)、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は420kW(571PS)です。また、0-100km/h加速は4.1秒でクリアし、最高速度240km/hに達します。航続距離は388–452km(WLTP)。

最もハイパワーを誇る「タイカン ターボクロスツーリスモ」は、最高出力460kW(625PS)、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は500kW(680PS)。0-100km/h加速は3.3秒で、最高速度250km/hに到達。航続距離(WLTP)は、395–452kmです。

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ
自転車を積載する「タイカン クロスツーリスモ」

価格は「タイカン クロスツーリスモ」が1309万円、「タイカン 4Sクロスツーリスモ」が1502万円、「タイカンターボクロスツーリスモ」が2024万円です。

モンスタースポーツEVである「タイカン」にクロスオーバーテイストが付加された「クロスツーリスモ」。実際にオフロードコースを走行することはなくても、雪上などでも高い走破性、安心感が得られそうです。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる