災害に襲われたサーキットを救おう! エビスサーキットが災害支援寄付受付をスタート

■地震による大きな被害を受けたエビスサーキット

東日本のスポーツ走行愛好家ならご存じの人は多いでしょう。それどころか、この光景には大きなショックを受けた人も多いのではないでしょうか…。2021年2月13日の深夜に起きた福島県沖地震は、福島県に最大震度6強の揺れを引き起こしました。そして、エビスサーキットは大規模な土砂崩れに襲われました。

西コースストレート
エビスサーキット西コースのストレートです。何mもの厚さの土砂に覆われてしまいました。

土砂に覆われたのは、まさに昨2020年11月にD1GPの第6戦が開催された西コースで、私自身も取材で歩いた場所です。この写真を見ると動悸が高まり、血の気が引きます。

それと同時に「深夜でよかった」という思いもあります。営業時間中だったら犠牲者が出ていた可能性が高いからです。土砂崩れの上に位置するドリフトランドも一部分が崩壊し、路面がズタズタになってしまいました。

ドリフトランド
ドリフトの練習によく使われていたドリフトランド。路面はひどい状況です。

エビスサーキットはいくつものコースを持ち、ドリフト、2輪をはじめ、数々の競技が行われてきただけでなく、サーキット入門者から上級者までが腕を磨いてきた場所です。特にドリフトに関しては、海外からも走りに来るドライバーが多かったほど人気の高いサーキットです。

様々なイベントも開催され、幅広いジャンルのクルマ愛好家、バイク愛好家が集う場所でした。

倒壊した建物
いくつもの建物が押しつぶされました。

しかし、2020年は新型コロナの影響によるイベント自粛や外出自粛のため売り上げが減少し、ただでさえ苦境に立たされている状態でした。そこに追い打ちをかけるように2月の地震が襲ったのです。

今回の被害は2011年の東日本大震災のときの被害を大きく超えるもので、エビスサーキットでは自力での完全復旧が困難な状況になったため、一般からの支援をお願いすることになりました。

●災害支援寄付受付サイトがオープン!

3月に入ってエビスサーキットの災害支援寄付受付サイトが立ち上がりました。トップページの「寄付をする Donate」のボタンを押すと、登録フォームが表示されます。登録フォームに入力すると、入金方法が表示されます。寄付をすると希望者は看板に名前を掲載してもらえるそうです。3月4日時点では、入金の方法は銀行振込のみですが、今後Paypalも導入される予定のようです。また、クラウドファンディングもスタートするそうなので、好みの方法で寄付をしてもいいかもしれません。

エビスサーキットの寄付受付サイト
寄付受付サイトのトップページです。この画像を見ても被害の甚大さがわかります。

上にも書いたとおり、エビスサーキットは、ドライバー、ライダーを育て、クルマ、バイクの愛好家に楽しみの場を提供し、メディアの取材の場所としても大きな役割を果たしてきました。また以前のような場所に戻れるよう、たくさんの支援が集まってほしいところです。賛同されるかたはぜひ寄付をお願いします。

(まめ蔵・写真提供:エビスサーキット)


【関連リンク】

★エビスサーキット災害支援寄付受付サイトは下のリンクからどうぞ↓★

●エビスサーキット災害支援寄付受付ページ(日本語)
https://www.ebisu-circuit.com/donate/index.html

●エビスサーキット災害支援寄付受付ページ(英語)
https://www.ebisu-circuit.com/donate/index_english.html

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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