ジャガー初のSUV「E-PACE」がビッグマイナーチェンジ。2021年モデルの受注を開始

■EV化を宣言したジャガーのガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車に乗れる期間は?

2025年以降、「ジャガー」ブランドをすべてEV化すると表明したジャガー・ランドローバー。

電動化の流れは、ジャガーだけでなく高級ブランドやスポーツカーにも及んでいます。各国の規制もあり、純ガソリンエンジン車や純ディーゼルエンジン車に乗れるのは、国や地域によっては、あと10年くらいというケースも現実になりつつあります。

ジャガー Fペイス
ジャガーF-PACEの2021年モデル

そんな話題もある中、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガー初のSUVである「F-PACE」の2021年モデルを発表し、2月18日から受注を開始しました。なお、同SUVは2016年6月から本格受注を開始しています。

今回、発表された2021年モデルでは、ひと目でジャガーとわかる洗練されたデザインを踏襲しつつ、ボンネットやフロントグリルメッシュバンパー、前後LEDライトなどのエクステリアデザインが刷新されています。これにより、従来よりもさらにダイナミックで力強い印象を受けます。

ジャガーFペイス
2021年モデルのF-PACEは登場以来、最も大がかりな変更になっている

一方のインテリアは、センターコンソールをはじめ、ステアリングホイール、ドライブセレクターなど、英国のクラフトマンシップと機能美が細部にまで追求されたという、精巧な仕上げで質感の向上が図られています。

パワートレーンでは、最高出力150kW(204PS)・最大トルク430Nmを誇る、最新の2.0L直列4気筒INGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジン(MHEV)が導入されます。さらに、ハイパフォーマンスグレードの「SVR」に搭載される5.0LのV8ガソリンエンジン(スーパーチャージャー付)は、最大トルクが20Nm増強となる700Nmに向上し、0-100km/hは0.3秒短縮となる4.0秒で、最高速度は3km/hアップの286km/hと、そのモンスターぶりが強化されています。

機能面では、最新のインフォテインメントシステムである「Pivi Pro」や「ブラインドスポットアシスト」「クリアイグジットモニター」、アダプティブクルーズコントロール(ACC)など、多彩なドライバー支援システムが標準装備され、快適性や安全性が引き上げられています。

ジャガーFペイス
「F-PACE SVR」というモンスターSUVも設定する

ほかにも「F-PACE」の2021年の発売を記念した特別仕様車「LAUNCH EDITION」が30台限定で設定されています。

ボディカラーに、「LAUNCH EDITION」専用色となる「ポルトフィーノブルー」、インテリアカラーに「シエナタン」が組み合わされています。黒のアクセントカラーが際立つ「ブラックエクステリアパック」、シグネチャーDRL付の「ピクセルLEDヘッドライト」、足元は、22インチグロスブラックホイールなどが備わるスポーティ仕様。ヘッドアップディスプレイやアクティビティキー、パークアシストなどの安全性、利便性を高める機能も用意されています。

価格帯は、2.0Lの直列4気筒INGENIUMディーゼルエンジン搭載車が720万円〜810万円。2.0Lの直列4気筒INGENIUMガソリンエンジン仕様は、710万円〜890万円。5.0LのV型8気筒ガソリンエンジン(スーパーチャージャー付)を積む「F-PACE SVR」は、1350万円。特別仕様車の「F-PACE LAUNCH EDITION」は、1068万1000円となっています。

ジャガーFペイス
2021年モデルのF-PACEのインテリア

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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