■ダーウィンも同日に誕生。スタイリッシュなジェイドは5年余りで生産中止
1809年2月12日、二人の偉人が誕生しました。「奴隷開放宣言」をした第16代アメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンと、「種の起源」を著したイギリスのチャールズ・ダーウィンです。
また1984年のこの日、日本人の冒険家、植村直己がマッキンリー冬季単独登頂に成功。しかし、下山中に消息不明となり、命を落としました。日本人初のエベレスト登頂や世界初の五大陸最高峰登頂、犬ぞり単独行で世界初の北極点到達など、数々の偉業を成し遂げた伝説の冒険家です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2015(平成27)年2月12日、ホンダは新型「ジェイド」を発表、翌日から発売されました。
ステーションワゴンのように全高が低く、ミニバン並みの居住性を確保したワゴン風ミニバン、すでに2014年に生産終了となっていたストリームとオデッセイとの統合を目指したモデルでした。当初は3列シートのみの設定で、パワートレインはDCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)とモーターを組み合わせた「SPORT HYBRID i-DCD」のハイブリッド専用車でした。さらに、安全運転支援システム「Honda SENSING」も搭載されていました。
i-DCDの小気味良い走りとミニバントップクラスの燃費、流れるようなフォルムは評価されましたが販売は伸びず、2020年7月に生産終了となりました。2000年前後にブームとなっていた背の低いワゴン風ミニバンの人気は、この頃にはすでに低迷していたためです。
現在のミニバン市場は、セダンのようなスタイリッシュさよりも、余裕のある車高の高さ(室内の広さ)や両側スライドドア(乗降のしやすさ)が求められています。ワゴンのヒンジドアでは、2列目と3列目に乗降する際に同じドアを使うため、どうしてもドアが大きくなります。大きなドアは、開けたときに横方向に広いスペースが必要なため、スライドドアが圧倒的にスペース効率で優れます。低い車高のミニバンが廃れたのは、これが決定的な原因かもしれませんね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)