スーパーカブが5000万台。シンプルさがウリのホンダ・ザッツ登場!【今日は何の日?2月8日】

■スーパーカブが2005年末に世界生産累計台数5,000万台達成の快挙

2月8日は、「郵便(〒)マークの日」です。1887(明治20)年のこの日、逓信省(ていしんしょう・後の日本郵政グループ)の郵便マークが決まったことに由来します。ただし、この時のマークは逓信省の「T」でしたが、Tは万国共通で料金不足を表すマークだったことから、わずか数日後の2月14日に現在の「〒」マークに変更されたそうです。

1978年発売スーパーカブC50
1978年発売スーパーカブC50

また、2006年2月8日、ホンダは2005年12月末で「スーパーカブ」シリーズの世界生産累計台数が5,000万台を達成したと発表しました。

初代スーパーカブは、50ccの4ストロークエンジンを搭載して1958(昭和33)年に誕生。エンジン付きの乗り物で世界生産累計台数が5,000万台を達成したのは初めてだと言われています。本田宗一郎は、こんなに売れると思っていたでしょうか?

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2002(平成14)年2月8日、ホンダから新型軽自動車の「ザッツ(That’s)」が発売されました。

1998年 3代目ライフ
1998年登場の3代目ライフ
2002年発売の初代ザッツ
2002年発売の初代ザッツ

ザッツは、3代目「ライフ」をベースにした、当時流行っていた軽のハイトワゴンです。角張ったボディの角に丸みを待たせた「ラウンドスクエアデザイン」を採用し、若い男女をターゲットにしました。機能や性能を売りにするのではなく、シンプルで使いやすさとさりげなさを追求。車名のザッツには、ユーザーが思わず「あれだ!」と直感で言ってしまうような、親しみを持てる存在のクルマになるようにとの思いが込められています。

2002年発売のザッツ(バック))
2002年発売の初代ザッツ

ただし、ライフと外観は異なるものの、プラットフォームとパワートレインを流用しているだけに差別化は難しく、発売直後は好調だったものの翌年には早くもその勢いは減速してしまいました。その後、後継車の「ゼスト」が2006年に販売されると、2007年ザッツは1代限りでモデルライフを終了しました。

2006年発売のゼスト
2006年発売のゼスト

この頃の軽のハイトワゴン市場は、デザインは多少スマートでなくても、機能や実用性を重視したスズキの「ワゴンR」やダイハツの「ムーヴ」が面白いように売れた時代でした。機能や実用性よりも感覚や雰囲気を重視したザッツの出番はなかったようですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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