メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール トロフィーがマイナーチェンジ。メガーヌ R.S.の最高出力を300ps/420Nmに向上

■衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどの先進安全装備を標準装備

2021年1月28日、メガーヌ ルノー・スポール(メガーヌ R.S.)、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー(メガーヌ R.S.トロフィー)がマイナーチェンジを受け、3月4日に発売されます。フランスのCセグメントの中で刺激的な走りを味わえるメガーヌR.S.、R.S.トロフィー。

メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
新型メガーヌR.S.トロフィーのエクステリア

今回の改良では、メガーヌ R.S.にメガーヌ R.S.トロフィーと同じ最高出力300ps・最大トルク420Nm(AT。MTは400Nm)を誇る1.8Lターボエンジンが新たに搭載されています。同エンジンは、アクセルレスポンス向上のため、ターボにF1でも使われているセラミックボールベアリングシステムが採用されています。

200,000rpm/分近くで回転するというタービンがスチールよりも軽くて、硬く、滑らかなセラミックのボールベアリングシステムが装着されることで、摩擦が従来のスチールのボールベアリングシステムと比べて1/3にまで低減し、ターボの応答性が高まったそう。さらなるドライバビリティの向上に期待が高まります。

メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
新型メガーヌR.S.トロフィーのフロントビュー

また、エキゾーストには、エンジンサウンドが選択できるアクティブバルブ付スポーツエキゾーストが備わりました。マフラー内に設けられた2つの排気ルートのひとつに機械式バルブが取り付けられ、バルブが閉じると低周波数を除去。これにより、中周波数が最適化され、スポーティでありながら騒音レベルを抑制した日常の走行に適したサウンドになるそうです。

一方、バルブが開くと流動抵抗が小さな直接的な経路を排気が通過し、エンジン性能をフルに引き出せます。さらにサウンドもスポーツモデルらしい迫力を堪能できるとしています。

ほかにもメガーヌ R.S.トロフィーは、従来6速AT(EDC)モデルのみに搭載されていたローンチコントロールが新たに搭載されています。

メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
新型メガーヌR.S.トロフィーのレカロシート

また、 両モデルとも、ルノー・マルチセンスにより、4コントロールをはじめとする運転モードが従来以上に細かくカスタマイズできるようになっています。また、アダプティブクルーズコントロール(EDCモデルはストップ&ゴー機能付)、アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)歩行者検知機能付など先進安全装備も充実化しています。

そのほか、インテリアではメガーヌ R.S.トロフィーにRECARO製フロントバケットシートが用意されています。アルカンタラ表皮のヘッドレスト一体型RECARO製シートは、滑りにくく、スポーツ走行時にもドライバーとクルマとの一体感を高めると共に、1脚の重量が23.5kgと、軽量化にも貢献しています。メガーヌ R.S.には、アルカンタラ表皮のヘッドレスト一体型スポーツシートが用意され、ホールド性と快適性を両立しています。

メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
新型メガーヌR.S.のスポーツシート

また、ステアリングホイールには、グリップ感に優れたナパレザーに加え、滑りにくく、正確なステアリング操作をサポートするアルカンタラが備わっています。

スポーツ走行を可能にする装備として、始動用と通常の電力供給用、2つの電源を備える「DESS(Dual Energy Storage System/デュアル エナジー ストレージ システム) 」を搭載。こちらは、小型バッテリーとスーパーキャパシタ(蓄電器)を組み合わせてカプセル化したもので、L1サイズのバッテリーと同程度のサイズながら、冷間時のクランキング力に優れ、重量は8.4kgで軽量化にも貢献しています。

メガーヌ ルノー・スポール、メガーヌ ルノー・スポール トロフィー
新型メガーヌR.S.の電動パーキングブレーキ

価格は「メガーヌ ルノー・スポール」が464万円、「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー MT」が494万円、「メガーヌ ルノー・スポール トロフィー EDC」が504万円。

ボディカラーは、メガーヌ R.S.トロフィー専用色で16万円高の「ジョン シリウス・メタリック」、同じくメガーヌ R.S.専用色で16万円高になる「オランジュ トニック・メタリック」、2万2000円高の「ブラン ナクレ・メタリック」、「グリ チタニアム・メタリック」の4色が設定されています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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