ホンダのナナハン・クロスオーバーモデル「NC750X」がフルモデルチェンジ。エンジンもフレームも新しくなった!

■新エンジン・新設計フレームにより生まれ変わった「NC750X」

ホンダNC750といえば、大型二輪に教習車として乗ったことがあるライダーも少なくないのではないでしょうか。燃料タンクを低く搭載、通常のモデルではタンクの位置は大容量ラゲッジとなっているのもNCシリーズの歴代モデルに共通する特徴です。

そんなNCシリーズのクロスオーバーアーバンモデル「NC750X」がフルモデルチェンジを発表しました。発売日は2021年2月25日となっています。

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メーカー希望小売価格は、NC750X 924,000円(消費税抜き本体価格 840,000円)。NC750X Dual Clutch Transmission 990,000円(消費税抜き本体価格 900,000円)

「さらにアクティブな毎日へといざなうCROSSOVER URBAN TRANSPORTER」を開発コンセプトに生まれた新型NC750Xは、ツーリングなどにおける走る楽しさと日常での扱いやすさを高次元で両立させるべく、新しい型式となった「RH09E」エンジンを新設計フレームに搭載しています。トランスミッションに、6速マニュアルと6速DCTの2タイプを用意するのは従来同様です。

エンジンについては、745ccの総排気量、ボア77.0mm×ストローク80.0mmのエンジンプロフィールは従来モデルと同じです。ただし、ピストンの肉抜きなどエンジン全体で軽量化を進めたうえにエアクリーナーを新設計、吸気ダクト断面積やスロットルボア径の拡大によって、最高出力43kW(従来モデルは40kW)へとパワーアップしています。

さらに、変速比も見直しています。減速比と変速比をあわせたトータルレシオでいえば、マニュアルトランスミッション仕様の2~4速とDCT仕様の1~4速を従来モデルに比べてローレシオ化することで、市街地の走りで求める加速性能を高めています。それでいながら、WMTCモード燃費は従来モデルより改善した28.6km/Lとしています。もちろん、排ガスも最新の平成32年(令和2年)規制に対応しています。

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カラーバリエーションは、アクティブな印象の「グランプリレッド」、洗練された印象の「パールグレアホワイト」、タフで重厚な印象の「マットバリスティックブラックメタリック」の計3色

マニュアルトランスミッション仕様にはアシストスリッパ―クラッチを新採用、クラッチ操作の負荷軽減とエンジンブレーキでのホッピングを防止することで、乗りやすさを高めているのも見逃せません。

パワートレイン系では電子制御の充実もポイントです。

アクセル操作を信号によって伝達するスロットルバイワイヤシステム(TBW)を採用したほか、アクセルコントロールをアシストして安定した走りにつなげるホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC)も搭載されています。

走りを支えるフレームも新設計。従来モデルより7kgほど軽量になった車体重量はMT仕様が214kg、DCT仕様が224kg。パッケージングも見直すことで、NCシリーズの特徴であるラゲッジスペースの容量は23Lへと拡大したということです。

もちろん、スタイリングも一新しています。従来モデルで表現してきたNC750Xらしさはそのままに、軽快感を表現したフロントまわりが新型の印象的なポイントでしょう。

メーカー希望小売価格は、6速MTのNC750Xが924,000円(消費税抜き本体価格 840,000円)、DCTのNC750X Dual Clutch Transmissionが990,000円(消費税抜き本体価格 900,000円)。

ナナハンながら100万円を切っているという手頃な価格というNCシリーズの魅力もしっかりと受け継いでいるのはうれしいポイントです。

(山本 晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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