ガソリン自動車の誕生日。高級パーソナルカーの元祖2代目マークII発表!【今日は何の日?1月29日】

■135年前の今日、カール・ベンツがガソリン自動車を発明

1957(昭和32)年1月29日、第一次南極観測隊が南極のオングル島に上陸、そこを「昭和基地」と命名して南極に初めて日の丸が掲げられました。

1886年発明のモトールヴァーゲン
1886年発明のモトールヴァーゲン

また1886年1月29日は、ガソリン自動車が誕生した記念すべき日です。発明したのは、高級ブランド「メルセデス・ベンツ」にその名を残す「カール・ベンツ」です。自動車は、ガソリン4ストロークエンジンを搭載した「モトールヴァーゲン」と名付けた3輪車でした。同時期に「ゴットリープ・ダイムラー」も自動車を発明しましたが、先に特許を取得したカール・ベンツが「自動車の生みの親」として周知されています。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2016年1月29日、トヨタがダイハツの株式の100%を保有して「完全子会社」にすることを発表しました。トヨタとダイハツは1967年に業務提携、1998年にはトヨタが出資比率を51.2%に引き上げて子会社化していました。

また49年前の1972年のこの日、「マークII」の2代目となる「コロナマークII」が発売されました。

1972年発売の2代目マークII
1972年発売の2代目マークII
1968年発売の初代マークII
1968年発売の初代マークII

初代「コロナマークII」は、トヨタが打ち出したフルラインナップ戦略の一環として、高級車「クラウン」と中級車「コロナ」の中間を狙って、1968年に「コロナマークII」という名で登場しました。一大ブームとなった高級セダンの「ハイソカー」ブームは、4代目マークIIで火が付き、5代目と6代目がその代表格です。ちなみに、名前からコロナが消えてマークIIとなったのは5代目からです。

1984年発売の5代目マークII
1984年発売の5代目マークII

初代からフルモデルチェンジした2代目は、スカイラインGTを意識してボディを大型化してスポーティにし、精悍なマスクながら上質感をアピールしました。そういえば何となく面構えが「ケンメリ」に似てますね。エンジンには、2.0Lの直列6気筒エンジンシを設定、またGSLには当時としては先進的なEFI(電子制御燃料噴射)が採用されました。

2代目マークIIは、大人気となった5代目や6代目に比べれば印象は強くありませんが、初代のコロナ色の強いイメージを一掃して、高級パーソナルカーとしての位置づけを決定的にしたのではないでしょうか。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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