1964年のモンテカルロ・ラリーを制したクラシックMINIに触発された3ドア、5ドアの限定車「MINI Paddy Hopkirk Edition」が登場

■ラリーテイストが魅力の200台限定のMINI

MINIの代表的なモデルである3ドア/5ドアに、限定車「MINI Paddy Hopkirk Edition」が設定され、2021年1月15日から200台限定で発売されました。デリバリーの開始は同年1月末からの予定になっています。

グレード名の「Paddy Hopkirk(パディ・ホプカーク)」は、伝説のレーシングドライバーであるパディ・ホプカーク氏がモンテカルロ・ラリーを制した際にレースに参戦していた車両から命名されたそう。

MINI Paddy Hopkirk Edition
「MINI Paddy Hopkirk Edition」の走行シーン

パディ・ホプカーク氏は、1964年に開催されたモンテカルロ・ラリーにクラシックMINIで参戦して優勝しています。当時、クラシックMINIでのモンテカルロ・ラリーでの優勝はMINIの名声を高めたそう。当時、パディ・ホプカーク氏は、MINIの母国である英国において最も有名なラリードライバーの1人として称えられています。

MINI Paddy Hopkirk Edition
当時の「37」ゼッケンがドアに用意されている

今回、発表された限定車の「MINI Paddy Hopkirk Edition」は、1964年にモンテカルロ・ラリーで優勝した当時と同じゼッケンナンバー「37」を「チリ・レッド」のボディに用意。

ほかにも、Paddy Hopkirk専用のサイドスカットル、専用ステッカー(Cピラー)、専用ドアシルプレート、ブラックのMINIエンブレム、エアインテーク・グリルジェットブラック、ピアノブラック・エクステリア、ブラックミラー・キャップ、ホワイトルーフ、ピアノブラック・ウエストライン・フィニッシャー、ピアノブラック・ドアハンドル、17インチアロイ・ホイール コスモススポーク ブラック、カメラ&パーキング・アシストパッケージ、Pepperパッケージ、スポーツオートマチックトランスミッション(パドルスイッチ付)、John Cooper Worksスポーツステアリングホイール、マルチディスプレイ・メーターパネルが用意されます。

MINI Paddy Hopkirk Edition
パディ・ホプカーク氏と「MINI Paddy Hopkirk Edition」

さらに、パディ・ホプカークのサインが内外装に配されています。ベースは「Cooper S」で、2.0L直列4気筒ガソリンターボを搭載し192PS/280Nmというスペック。組み合わされるトランスミッションは7速DCTです(MINIのMTは2020年に廃止されています)。

価格は「MINI Cooper S 3 door Paddy Hopkirk Edition(120台限定)」が426万円、「MINI Cooper S 5 door Paddy Hopkirk Edition(80台限定)」が443万円となっています。

売れ筋モデルのMINI3ドア/5ドアは街中にあふれていますが、こうした限定車であれば隣のMINIと「被る」可能性がより低く、ラリー好きや個性を重視する人なら見逃せない仕様になっています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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