■本日、世界第4位の自動車メーカーが誕生
1969年の1月16日は、旧ソ連のソユーズ4号と5号が史上初めて有人の宇宙船同士のドッキングに成功した日です。当時は、船内移動の技術がなかったので、飛行士は船外に出て相手の宇宙船に乗り移りました。そう言えば、宇宙遊泳しているシーンを見たような気がしますね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
一つ目はまさに本日、「PSA(グループPSA)」と「FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)」が、正式に経営統合して新会社「ステランティス(Stellantis)」を誕生します。両社の統合によって、世界販売台数は約870万台となり、VW、トヨタ、ルノー・日産・三菱連合に次いで世界第4位となります。
二つ目は、昨年の2020年1月16日、マツダから次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載したクロスオーバーSUVの「CX-30」が発売されました。
SKYACTIV-Xは、マツダが独自に開発した「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」燃焼方式を部分負荷運転領域に採用したエンジンです。従来から環境対応エンジンの本命視されているHCCI(予混合圧縮着火)エンジンではないものの、ガソリンの圧縮着火を利用した新しい燃焼方式として注目されています。
そもそもHCCIは、ガソリンエンジンのような均一予混合気をディーゼルエンジンのように圧縮着火することによって、排ガスを低減して燃費を向上させる燃焼方式です。マツダは、長年HCCIの研究を進め、このSPCCI燃焼にたどり着いたわけですが、まだ道半ばであることは否めません。SPCCI燃焼が、HCCI実現の「突破口」になるのか、単なる「もどき」で終わってしまうのかは、今後の進化次第ではないでしょうか。
急速に電動化が進む中、マツダはどのメーカーより内燃機関の熱効率向上にこだわって「SKYACTIVシリーズ」を開発してきました。しかし、日本を含め世界中が2030年から2040年にかけてエンジン車の廃止を宣言している今、マツダもエンジンと電動化を組み合わせた技術の開発に舵を切っているようです。HVやPHVが存続する限り、高効率のエンジンは必要ですからね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)