■成人の日。デリカD:5が当時世界で最も厳しいポスト新長期規制に適合
今日1月11日は、「成人の日」です。大人になったことを祝うための祝日ですが、かつては1月15日と決まってましたが、2000年以降は1月の第2月曜日に変更されました。今年は、コロナの影響で中止が多いようですが、若者が暴れるニュースを聞くのも残念ですが、開催されないのは寂しいですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2012年1月11日、三菱自動車のデリカD:5にディーゼルが追加されました。
デリカは、1968年の初代から現在の5代目までの52年間、堅調に人気を得ている三菱のロングランヒットのモデルです。長年多くの支持を受けているのは、ミニバンながら4WDを装備した本格的なクロスカントリー性能を持つ唯一無二のクルマだからです。1980年代には、ディーゼルターボエンジンを搭載してパジェロとともにRVブームを牽引しました。ディーゼルエンジンの持つ高くてフラットな低中速トルク特性が、デリカにはピッタリだったのです。
ところが日本のディーゼル車の排ガス規制が厳しくなり、2009年には当時世界でも最も厳しいと言われたポスト新長期規制が施行されました。そのため、デリカのディーゼル車は一時期発売できませんでした。その間に、新しい排ガス低減技術が開発され、まずパジェロが国内に投入。その排ガスシステムを流用する形で、デリカのディーゼル車が2012年に追加されたのです。
国内向けのディーゼルとしては、2010年以降に三菱のパジェロとデリカ、日産のエクストレイル、またマツダは「SKYACTIV-D」を採用してロードスターを除く全乗用車に展開しました。ディーゼルは、有望な環境対応のパワートレインと位置付けられた時期もありましたが、現在は電動車が急速に伸びる中でブレーキが掛かってしまいました。
再びディーゼル車の「冬の時代」が来ていますが、また復活はあるのでしょうか? その答えは厳しいとしか言いようがありませんね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)