■2.0L、2.5Lガソリンの発進、加速フィールも改善
2020年12月にCX-5、CX-8の商品改良を実施したマツダ。
目玉は、2.2Lディーゼルエンジン搭載車の最高出力向上、アクセルペダルの最適化などですが、2.0L、2.5Lガソリン車にもエンジンとAT制御の変更が盛り込まれていて、発進、加速時がよりスムーズになったほか、SPORTモードではダイレクト感のある走りに加えて、快適なクルージングも可能になったそう。
今回は試乗する機会はありませんでしたが、ガソリンエンジン車の静かでより滑らかな走りも期待できそうです。さらにインテリアでは、センターディスプレイが8インチからグレードにより8.8インチもしくは10.25インチに拡大されたことで、視認性を向上させています。
「マツダ コネクト」は社内で「マツダ コネクト2」と呼ばれているようで、「Apple CarPlay」「Android Auto」に引き続き対応するのはもちろん、「マツダ コネクティッドサービス」にも対応。
万一の事故時の自動通報を含む「マツダエマージェンシーコール」、故障時などのオペレーターからサポートが受けられる「マツダアドバイスコール」など緊急時の対応に加えて、「MyMazda」アプリでメンテナンス部品の交換時期やパーツのコンディションを確認できる「コンディションモニター」、ドアやトランクの閉め忘れ、ハザードランプを点灯したままクルマから離れると、スマホに知らせてくれる「うっかり通知」「MyMazda」アプリで離れた場所からハザードランプの消灯やドアロックが可能な「リモートコントロール」などを用意。さらに、セカンダリードライバー登録で家族などと同サービスを共有できます。
そのほか、試乗車は2WDも4WDも特別仕様車で最上級グレード(100周年特別記念車を除く)の「Exclusive Mode」。
インパネのデコレーションパネルは本杢/サテンクロームメッキで、パワーウインドウスイッチまわりなど随所にサテンクロームメッキが施されています。シートは上質なナッパレザーを標準装備。しっとりした触感が魅力で、滑りやすいという感じはありません。
ほかにも足元のLED間接照明や、前席のシートヒーターに加えて、ベンチレーションも用意。さらに、リヤシートの左右席にもシートヒーターが標準装備されていますから、後席に座る機会が多い人にはうれしい装備といえそう。オーディオ、AV系では、地上デジタルチューナー、BOSEサウンドシステムも標準装備。外観では、ピアノブラックのピラーガーニッシュが備わり、足元には225/55R19タイヤに、高輝度ダーク塗装のアルミホイールが用意されています。
なお、2.2Lディーゼルの「XD Exclusive Mode」の車両本体価格は、2WDが380万500円、4WDが403万1500円。MTもATも価格は同じです。
(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)