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■映画のような逃亡劇!
12月31日は、1年の終わり、大晦日です。月末を晦日といい、年末だから大晦日というのですね。
大晦日に、年越しそばを食べ除夜の鐘を聞くと、もうすぐ新年なんだなと実感がわいてきます。ただし、今年はコロナの影響で多くの神社やお寺は、大晦日から元旦にかけて夜間の開門を自粛するそうです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
昨年2019年の大みそかに、「私は今レバノンにいる」と声明した日産の元会長カルロス・ゴーンのニュースが飛び込んできました。実際に日本を出たのは12月29日でレバノンに到着したのは12月30日だったようですが、まるで映画のような逃亡劇を知って大袈裟ですがひっくり返ってしまいました。どうやって逃げた、政府はどうする、日産はどうする、ルノー・日産・三菱のアライアンスはどうなるなど、新年から報道がヒートアップしました。そんな難しい話はさておき、カルロス・ゴーンが大胆なリストラやコストカット、積極的な新車投入によって、経営危機に陥っていた日産をV字回復させたのは紛れもない事実です。
ここに、ゴーンが世に送り出した代表的なモデルを4つ紹介します。すべてが彼の成果とは思いませんが、往年の名車の復活と先進的な技術を盛り込んだクルマです。
・GT-R(2007年~)
圧倒的な走りとその走行安定性によって、国内外で高い評価を得ている日本を代表するスーパースポーツ。匠と呼ばれる熟練した技術者が手組みしたエンジンを搭載した1000万円以上する高級スポーツカーです。
・フェアレディZ(2002年~)
若者の憧れの的だった1969年の初代フェアレディZを彷彿させる2シーター・ロングノーズのスポーツカー。400万円程度と比較的低価格に抑え、主戦場の北米でもヒットしています。
・リーフ(2010年~)
電気自動車のパイオニア的存在として、進化しながら現在も順調に販売を伸ばしています。最新型では、航続距離は322km、電池容量アップ仕様「e+」では458kmまで延びています。
・ノート e-Power(2016年~)
エンジンで発電してモーターで走行するシリーズハイブリッド、EVではありませんがEVのような感覚が受けて大ヒットしています。
電動化や自動運転を先導する現在の日産の姿は、かつて「技術の日産」と言われた頃を彷彿させるようで頼もしく思います。あとは、何とかゴーンなしのV字回復を期待したいものです。
毎日が何かの記念日。今年はこれで終わり、皆さん良いお年を!
(Mr.ソラン)