■官公庁御用納めの日に京都タワーが完工、ホンダはEV・PHVタウン構想に参加
12月28日は、官公庁の御用納めです。
官公庁の年末年始の休みは、12月29日~1月3日と行政機関の休日に関する法律によって定められています。したがって、12月28日が御用納め、1月4日が御用始めになります。また、銀行などの金融機関や郵便局は、銀行法によって12月30日~1月4日なので、仕事納めは12月29日です。
また、1964年の12月28日は、京都タワービルが竣工してタワー展望室が開業した日です。高さは131mで、東京タワーの333mの半分にも満たない高さですが、京都では最も高い構造物です。竣工に際しては、京都の景観を阻害するということで反対意見も多かったそうです。京都中心部の建物の高さは景観条例で31mに制限されているので、タワービルを高さ31mの9階建てで立てて、屋上工作物という名目で高さ100mのタワーを設置したという経緯があるそうです。京都は、1200年続く古都の姿を維持するため、規制によって建物の高さはもちろん、容積や色まで制限されているのです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2011年12月28日は、埼玉県の「EV・PHVタウン構想」事業の実証試験のために、ホンダが「フィットEV」を提供した日です。
フィットEVは、「2代目フィット」をベースにモーターを搭載した電気自動車で、航続距離はJC08モードで225kmです。ただし、市販化はされておらず、一部の官公庁や自治体、法人向けのリース販売でした。ちなみに、2011年時点の量産型EVの三菱自動車の「アイミーブ」の航続距離は120km、日産の初代「リーフ」は200kmでした。
EV・PHVタウン構想は、経産省が推進する低炭素社会を目指すエコカー普及事業のひとつ。EVとPHVの普及のため、全国18の自治体が自動車メーカーや電力会社、充電器メーカーなどと連携して普及モデルの確立を図るプロジェクトです。具体的な活動としては、EV・PHVの環境性能のアピールや話題化、充電インフラの整備、観光とのコラボレーションなどによる普及の推進、ビジネスモデルの追求などです。要は、自治体を中心に、EV・PHVはこれだけ環境性能に優れ、便利なクルマであることを多くの人にアピールするのが目的です。のちのスマートシティへと繋がる構想ともいえますね。
欧州が2030年~2040年にエンジン車の販売禁止、日本も2030年代半ばにエンジン車販売禁止の検討に入ったという追い風の中でも、EVとPHVの販売は期待通りではありません。価格もさることながら、充電器を探したり充電に時間がかかるのが面倒なんですよね。この課題が早く克服されることを願いたいものです。
毎日が何かの記念日。それではまた次回!
(Mr.ソラン)