■クリスマスとは、何の日
今日12月25日はクリスマスです。
クリスマス(Christmass)は、英語の「Christ(キリスト)のmass(ミサ)」に由来します。さて、クリスマスは、イエス・キリストの誕生日と思っていませんか? 私もいい年になるまでずっとそう思っていました。違うらしいですよ。
キリストが12月25日に生まれたという根拠はなく、聖書にもどこにも記載されていません。正確に言うと、クリスマスは「降誕を祝う祭日」という位置づけでイエス・キリストの誕生日という訳ではありません。また西暦の紀元についても、キリストが生まれた年を元年としていると思ってましたが、これも確証がなく紀元前6年から4年の間ではないかと言われています。結局、イエス・キリストがいつ生まれたかはわからないというのが結論のようです。
日本人は、キリスト教徒でもないのにクリスマスだけを楽しんでいる、信仰心のない国民だと揶揄する向きもありますが、そもそもキリストの生誕がはっきりしないのだから、そんな固いこと言わなくてもいいじゃないですかね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1997年12月25日、トヨタのハリアーがデビューして新しいSUV市場を開拓しました。
今やSUVはブームでなく、完全に世界の市場で定着しています。もともとは、SUVは1980年代の4WDでオフロードを走破できる三菱の「パジェロ」やトヨタの「ランクル」など、RV車と呼ばれたモデルから始まりました。
1990年代に入り頑丈なRVに代わり、乗用車のプラットフォーム(モノコックボディ)をベースに軽くて街中でも運転しやすいオシャレなSUVが登場、その代表がトヨタの1994年発売の「RAV4」と1997年の「ハリアー」です。RAV4はSUVを誰でも乗れるように大衆化させ、一方のハリアーは高級感のあるSUVという新しいジャンルを開拓しました。静粛性に優れ、広く高級感のある室内を確保したハリアーは、米国でもレクサスRXとして大ヒットしました。
ハリアーの成功を受け、2000年以降、BMWやボルボなど欧州メーカーも続々とプラットフォームを乗用車と共通にした高級SUVを投入してきました。このように、現在の多種多様なSUVの普及のきっかけを作ったRAV4とハリアーの功績は非常に大きいと言えます。
毎日がなにかの記念日。それではまた次回!
(Mr.ソラン)