■12月20日は「○○の日」がいっぱい!
今日=12月20日はさまざまな記念日のようです。
人間の連帯国際デー(2005年、国連総会で制定)、霧笛記念日(1879(明治12)年制定)、デパート開業の日(1904(明治37)年)など。
私たちクルマ乗りは、今日が道路交通法施行記念日であることを見過ごしてはならないでしょう。
1960(昭和35)年施行。このときから60年が経ち、改定に次ぐ改定で2020年の現行法規制はますます複雑になっています。とはいえ、昭和33年のスバル360登場から2年後に施行された法律です。現状にそぐわない部分も多くあるのではないでしょうか。道路交通法施行令(政令)の中には歩行者の行列を定める定義の中に「象、きりんその他大きな動物をひいている者又はその者の参加する行列」などという一文があったりします。時間があったらそういった?な部分を探してみるのも面白いかもしれませんね。
それではクルマ関連で今日は何の日か? 今日はクルマそのものの話に戻しましょう。
今から16年前の2004年12月20日、当時販売中だったトヨタ プレミオ/アリオン(初代型)のマイナーチェンジモデルが発表されました。
内容は、外観ではボディ前後の化粧直し、室内は内装カラーを明るくしたほか、車速感知式ドアロック、ガラスアンテナ、花粉除去タイプのエアフィルター採用など。
プレミオは1957(昭和32)年登場の「コロナ」を発祥とし、アリオンは1970(昭和45)年誕生の「カリーナ」がルーツ。2001年12月に同時発売されたモデルですが、その後2007年6月に2代目へとシフトし、今に至っています…いや、このたびトヨタからプレミオ/アリオンの来年2021年3月生産終了の公式発表があったものですから、今回、「プレミオ」「アリオン」の車名にスポットライトを当てたかったのです。
いよいよトヨタからも5ナンバーサイズの中核セダンがなくなるときが来たかと思うと寂しいのですが、時代の流れで仕方ないことかも知れません。
もうひとつ、2007年の今日12月20日、日産フーガ(初代)がマイナーチェンジして発表されました。
内容は車両内外のデザイン変更のほか、インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)」の搭載です。これは先行車との車間距離や相対速度に応じてブレーキを制御、アクセルを踏んでいる際にはアクセルペダルをクルマが戻す制御も行うもので、世界初の技術でした。また、インテリジェントクルーズコントロールは制御速度が「停止~約100km/h」(従来は5~100km/h)となりました。要するに今のプロパイロットに近いわけですが、この頃のこの種のデバイスは、まだまだ高級車に限られていました。それが13年を経たいま、軽自動車にまで普及するようになりました。時代はどんどん変わりますね。
毎日が何かの記念日。それではまた!
(文:山口 尚志/写真:トヨタ自動車、日産自動車 )