縦型キドニーグリルがインパクト大の新型BMW 4シリーズ クーペの装備、居住性、積載性をチェック

■3シリーズよりも長く、低く構えた伸びやかなフォルム

BMW 3シリーズをベースとする2ドアクーペ、2ドアカブリオレ、4ドアのグランクーペを擁して登場した初代4シリーズ。2020年10月に発表された2代目となる新型4シリーズは、まずは2ドアクーペからリリースされています。フロントマスクの縦型キドニーグリルに目を奪われる新型は、2ドアクーペということもあって伸びやかなサイドビューも印象的。

BMW 4シリーズクーペ
「BMW M440i xDrive」のエクステリア

試乗車の「M440i xDrive Coupe」は、全長4775×全幅1850×全高1395mm、ホイールベースは2850mm。3シリーズのM340i xDriveの全長4720×全幅1825×全高1445mm(ホイールベースは同値)と比べると、全長は55mm長く、全幅は25mmワイドで、全高は50mm低くなっています。

「ロング&ワイド&ロー」といえるフォルムに、あの縦型キドニーグリル、シャープな前後ライトが配されていて、ひと目惚れする人も少なくなさそう。

BMW4シリーズクーペ
ボディカラーはオプションの「アークティック・グレーレース・ブルー」

ホイールベースは3シリーズと同値であり、前席の快適性はもちろん、後席も収まってしまえば意外と広く、床から座面までの高さが抑えられていて、高い開放感は望めないものの、大人4人が無理なく座れるパッケージとなっています。基本的には2人乗車が多いでしょうが、急なゲストを迎えた時も窮屈な思いまではさせずにすみそうです。

また、荷室容量は440Lと、背の低い4ドアクーペとしては広く、「4:2:4」分割可倒式の後席を倒せば、長い荷物も積載できます。2人でのロングドライブや連泊でもバッグやお土産などの荷物も不足なく積めそうです。

BMW4シリーズクーペ
「M440 i xDrive Coupe」のインパネ

インテリアには、タッチパネルでも操作できる10.25インチワイドコントロールディスプレイをはじめ、HDDナビゲーション、3ゾーンオートエアコンなどが標準装備されています。なお、試乗車のボディカラーは、オプションの「アークティック・グレーレース・ブルー」で12万4000円の有償色。シートはこの「M 440i」も含めて「420i Mスポーツ」に「ヴァーネスカ・レザーシート」が用意されています。

BMW4シリーズクーペ
写真はオプションの「Mスポーツ・シート」で、明るい雰囲気の「ヴァーネスカ・レザーシート(コニャック)」が備わる

さらに、試乗車のシートは、13万6000円のオプションの「Mスポーツ・シート」でもあり、高いホールド性が得られます。試乗コースの箱根ターンパイクでも身体をしっかりと拘束してくれるシートで、スポーツ走行を楽しみたい人には特におススメ。

ほかにも、7万6000円の「BMW Individualアルミニウム・ハイグロス・インテリア・トリム」も備わり、スタイリッシュなムードが漂います。なお、「M440i xDrive Coupe」の車両本体価格は、1025万円。オプション込みで1058万円6000円となっています。

(文:塚田 勝弘/写真:前田惠介)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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