新型「ルノー ルーテシア」は先進的でクオリティアップが図られたインテリアが特徴

■広くなった後席とラゲッジスペースに加えて先進安全装備も充実

新型ルノー ルーテシアは全長4075×全幅1725×全高1470mmというサイズで、先代から全長は20mm短くなり、全幅は25mm狭くなっています。全高は25mm高くなりましたが、先代同様、Bセグメントの中でも抑揚の効いたスタイリッシュなエクステリアが印象的です。

ルノー ルーテシア
新型ルノー ルーテシアのサイドビュー

先代からボディサイズは若干小さくなったものの、リヤシートが広くなり、荷室容量もBセグメントではトップクラスの391Lを確保(61L増)。

ルノー ルーテシア
新型ルノー ルーテシアのインパネ

フロントシートはホールド性と快適性のバランスがよく、背もたれの天地高も十分に確保され、適度な包まれ感も抱かせます。リヤシートは、前席背もたれの形状を工夫することで、車体サイズの縮小にもかかわらず(わずかといえど)後席膝まわりの余裕が増しています。標準的なBセグメントのそれよりも、足元は若干広く感じられます。

また、劇的な進化を感じさせるのがインテリアです。直線を基調としたインパネは運転席側に若干傾けられていて、ダッシュボードやドアトリムなどにソフトな素材が配されています。

ルノー ルーテシア
ディスプレイで選択可能なアンビエントライトも用意する

センターパッドが小型化されたレザーステアリングも上質感の向上にひと役買っています。好みに応じて切り替えが可能なアンビエントライトも用意(ブルーやエレクトリックブルー、パープル、イエローなど8色を用意)。

さらに、ステアリングホイールには、運転支援システムやインフォテイメント機能のスイッチが配され、パドルシフトも備わります。

インパネで最も目を惹くのは、運転支援システムの切り替えが可能な7インチディスプレイで、「Apple CarPlay」「Android Auto」のスマホ連携のほか、運転モードは「マイセンス(個別設定が可能)」「スポーツ」「エコ」モードから選択できます。パワステの重さ(フィーリング)も7インチディスプレイから選択できます。

ルノー ルーテシア
アンビエントライトの選択画面

装備での注目点は先進安全装備の充実ぶり。先行車と停止車両、歩行者、自転車に対応する衝突被害軽減ブレーキをはじめ、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー)付、レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)、車線逸脱警報、交通標識認識、後側方車両検知警報、360°カメラ、オートハイ/ロービーム(ハイ/ロー自動切り替え)、前後パーキングセンサーなどが備わります。

ボディカラーは、「ルージュ フラム M」「オランジュ バレンシアM」「ブルー セラドンM」「ブラン グラシエ」「ブルー アイロンM」「ノワール エトワールM」が設定されています(Mはメタリックの意)。

ルノー ルーテシア
ルーテシアのラゲッジスペース(最大時)

価格は受注生産の「ゼン」が236万9000円、「インテンス」が256万9000円、「インテンス テックパック」が276万9000円です。

(文:塚田 勝弘/写真:小林 和久)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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