■「カローラ クロス」投入の可能性が拡大!
トヨタ自動車が7月9日にタイで発表、同日から発売した「カローラ クロス」。
力強さを感じさせる外観とユーティリティの両立を目指して開発したコンパクトSUVで、カローラシリーズをはじめ、C-HRやレクサスUXなどに採用されているTNGA「GA-C」プラットフォームの採用により、上質な走りと快適な乗り心地、静粛性を実現しています。
RAV4とC-HRの間を埋めるサイズ感で、トヨタのクロカンを除くSUVラインナップを大きいほうから並べると、ハリアーを頂点に、RAV4、「カローラクロス」、C-HR、ヤリスクロス、ライズといった順になります。
広々としたキャビンや、クラストップレベルのラゲージスペース、安全装備などにより、「快適・便利・安心」を追求したクルマに仕上げられており、ホイールベースはカローラ ツーリングと同一ですが、ボディサイズは同車比で35mm短く、80mm広く、全高が160mm高くなっています。
以前にご紹介したとおり、トヨタでは今後、順次「カローラ クロス」の導入国を拡大するとしていますが、直近の情報によると、来秋を目処に日本に導入する方向で検討が進んでいるようです。
その背景には、スタイリッシュな外観をウリにするSUV「C‐HR」の販売状況が影響している模様。
同車は発売直後の2017年に11.7万台(9,800台/月)を販売したものの、翌年の2018年は7.7万台(6,400台/月)、昨年は5.6万台(4,600台/月)、本年は11月までの販売台数が3.1万台(2,900台/月)と減少傾向が加速しています。
発売後、丸4年が経過していることや、スタイル重視のデザインによる荷室容積の少なさもあり、新型RAV4やライズ、新型ハリアーに続いて、居住性や荷室空間などのユーティリティ性能を重視して開発された「ヤリス クロス」が9月に発売されて以降、販売に陰りが見えている状況。
C‐HRはモデルチェンジまであと2年程度を残しており、日産が起死回生をかけてSUV戦略を本格化させるなか、積載容量にも余裕の有る「カローラ クロス」投入の必要性が増しているという訳です。
「カローラ クロス」のパワートレーンは、1.8L直4ダイナミックフォースエンジン(ガソリン)と1.8L直4エンジン+モーター(HV)の2本立てで、トランスミッションは前者がSuper CVT-i(自動無段変速機)、後者が電気式無段変速機となっています。
気になる車両価格は、ガソリンモデルが260万円~、HVが290万円~と予想され、「ヤリス クロス」に続くクロスシリーズ第2弾、「カローラ クロス」国内導入の動きが注目されます。
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トヨタ カローラクロス(タイ仕様)
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