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■モータースポーツをやるならRZ“ハイパフォーマンス”、ストリートならRZ、より気軽にRSでも楽しい!
●やべ~…欲しくなっちゃうよ!! byシミピー和夫
ヤリスの4WDハイパフォーマンスバージョンとして話題のGRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”を公道試乗中の国際モータージャーナリスト・清水和夫さん。なんだかウキウキしています。あら~好物を見つけちゃいましたか!?(笑)ではさっそく見ていきましょう!
●ターボ冷却用のウォータースプレイ付きなんて、まんまレーシングカーかチューニングカー!?
どうです清水さん、GRヤリスRZ“ハイパフォーマンス”は?
「いや、これはも~ダメ! 欲しくなっちゃった!!」(清水)
普通?のRZとの違いはなんですか?
「RZ“ハイパフォーマンス”と素のRZは、カタログスペック上での最大パワーや最大トルクは同じなんだけど、インタークーラーに水噴射のスプレー冷却装置(ウォーターインジェクション)が付いています。これは、ターボエンジンの熱がどんどん上がったときにインタークーラーに水を噴射して、インタークーラー内を通る高熱エアを積極的に冷やすというもの。つまり熱のロバスト性を上げたというのがRZ“ハイパフォーマンス”。ラリーやレースでガンガン走ったときに熱ダレしないエンジンってことね」(清水)。
他に仕様の違うところはなんですか?
「フロントとリヤのアクスルにトルセン式LSDが付いたというのが、このRZ“ハイパフォーマンスバージョン”との差別化。
トルクセンシング(通称:トルセン)なので、ABSとのマッチングがいいよね。LSDって意外とABSと相性が悪いんだけど、回転数制御ではない。そういう意味ではABSとのマッチングがいいんじゃないかな」(清水)。
ライバルはどの車種になりそうですか?
「まぁトヨタはこーいうクルマを作りたかったんだよな。ちょうどインプレッサWRX STiやランエボみたいな感じ、FFベースの4WDターボ。これが全日本戦ラリーに出てきたときに、今までずっと王座に君臨してきたインプレッサの牙城を崩せるかどうか?」(清水)
「こりゃ~楽しいね! インプレッサはちょっとデカくなり過ぎたからな。このくらいの短いホイールベースでこのくらいヤンチャな感じはけっこういいね。昔のイタ車、アルファロメオみたいな感じがする」(清水)。
どんな方にGRヤリスをおススメしますか?
「乗り心地もしっかりしている。しっかりしているっていうか、荒っぽくない固さね。ダンピングがいいので変な振動が無いです。段差を乗り越えても一発でバンッ!と吸収するところなんか、ちょっとポルシェっぽい感じ。
このRZ“ハイパフォーマンス”がいいか普通のRZがいいのか…は、LSD次第ってところかな。モータースポーツをやらないのなら別にインタークーラーに水撒いたって一般道では効かないからね。なので素のRZか、またFFで1.5L NA CVTのRSでもいいんじゃないかな?
そう、そのRSのCVTは、オレのヤリスで今までテストしてきた技術が入っているハズ、です!」(清水)
ウキウキなワインディング試乗のすべては動画へ!
(テスター:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの)
◼️SPECIFICATIONS
車名:GRヤリス RZ“ハイパフォーマンス”
全長×全幅×全高:3995×1805×1455mm
ホイールベース:2560mm
トレッド(前/後):1535/1565mm
車両重量:1280kg
最小回転半径:5.3m
乗車定員:4名
エンジン型式:G16E-GTS 直列3気筒DOHCインタークーラーターボ
総排気量:1618cc
ボア×ストローク:87.5×89.7mm
最高出力:200kW(272ps)/6500rpm
最大トルク:370Nm(37.7kgm)/3000〜4600rpm
燃費 WLTCモード:13.6km/L
駆動方式:4輪駆動
トランスミッション:6速MT(iMT)
サスペンション形式(前/後):ストラット/ダブルウイッシュボーン
ブレーキ(前/後とも):ベンチレーテッドディスク
タイヤ(前/後とも): 225/40ZR18(ミシュラン パイロットスポーツ4S)
車両本体価格:4,560,000円(税込)
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