名刀の特別色が東京と名古屋に出現! レッドとツヤ消し黒のスズキ「KATANA(カタナ)」を間近で見よう

■レッドとマットブラック、二つの特別カラーの実機を限定公開

スズキの名車として今でも多くのファンを持つ「GSX1100Sカタナ」。その名前を継承し、2019年に発売され大ヒットとなった現行「KATANA(カタナ)」ですが、その特別カラー仕様が東京と名古屋でお披露目されることが発表されました。

レッドとマットブラックというふたつのスペシャルカラーを配した特別なKATANA、かなりかっこいいのでちょっと紹介してみましょう。

●現代に蘇ったスズキの名車

現行モデルのKATANAは、1980年のケルンモーターショー(当時の西ドイツ)に出品され、日本刀をイメージした前衛的なデザインで世界のバイクファンの注目を集めた「GSX1100Sカタナ」を原点としています。

開発にあたっては、スズキのものづくりの精神と「カタナ」の歴史を背景に、「スズキらしさ」と「カタナらしさ」を表現。その結果、鍛錬を重ねた日本刀のような個性的かつ前衛的なデザインと現代の最新技術を投入。全く新しい現代のカタナとして蘇ったモデルです。

特別色レッドとマットブラックのスズキ「カタナ」が東京と名古屋に出現
スズキ・KATANA

エンジンはスーパースポーツ「GSX-R1000」ベースの水冷並列4気筒を採用し、軽量なフレームの車体に搭載。幅広のアップハンドルや前寄りの着座位置などにより、乗車姿勢の快適性とスポーティなハンドリング性能を実現します。

また、3段階から選択可能なトラクションコントロールやABS、倒立フロントフォーク、ブレンボ製ブレーキキャリパーなども採用。最新の装備などにより、街乗りからワインディングまで、幅広い領域で走りが楽しめるマシンとなっています。

●新しい世界観を演出したレッド

今回お披露目される2台は、その現行モデルをベースに、前述の通り、レッドとマッドブラックの特別色を施した仕様です。

特別色レッドとマットブラックのスズキ「カタナ」が東京と名古屋に出現
KANATAのレッド仕様(参考出品)

まず、レッド仕様は、ボディに上質感溢れるキャンディレッドを配色。また、ホイールもボディに合わせて同色系のダークレッドを採用。従来、カタナのカラーはシルバーやブラックといった無機質な色調のイメージが強かったのですが、この配色により、全く新しいカタナの世界観を演出しています。

さらに、シートはカーボン柄としてスポーティさも加味した上に、赤いステッチで全体的な色の統一感も実現。『刀』のデカールも特別色とするなど、細部に渡りスペシャルな装備が施されています。

ちなみに、赤いカタナには1984年に発売された「GSX1100SE」がありましたが、こちらは赤銀のツートン。個人的には、ホイールも赤く塗られた今回の特別色の方が、どちらかと言えばよりカスタム車的な要素が強い印象があります。

●戦闘機イメージのマットブラック

一方、マットブラック仕様は、戦闘機にも使われるカラーを採用することで、カタナの個性的でインパクトが強い存在感をさらに強調する目的で採用されました。

特別色レッドとマットブラックのスズキ「カタナ」が東京と名古屋に出現
KANATAのマットブラック仕様(参考出品)

また、ホイールやフロントフォークのアウターチューブ、ハンドルバーなどには深みのあるゴールドをあしらうことで、さらなる高級感も演出。金粉が使われる伝統的な日本の蒔絵をイメージしたこの配色により、和のテイストも醸し出しています。

さらに、レッドと同様にカーボン柄シートを採用。ステッチにもゴールドを使うことで、黒×金のカラーコーデにこだわった仕様となっています。

●人気投票で特別色が上位独占

これら特別色のカタナは、スズキが2020年3月から実施した「WEBモーターサイクルショー2020」で参考出品したものです。このショーは、コロナ禍の影響により中止となった、バイク関連の一大イベント「モーターサイクルショー」の代わりに、スズキがオンラインで実施したもの。

元々は、リアルのショーで展示するために製作した2台でしたが、お披露目する機会がなくなったため、せめてオンラインでファンに見てもらおうと、ヴァーチャルの展示ブースで公開されました。

WEBモーターサイクルショーのサイトでは、実際に販売されているシルバーとブラック、それにこれら2色のうち、「どの色のKATANAに乗りたいか」というカラーアンケートも実施。その結果は

レッド:35.4%
マットブラック:29.2%
シルバー:24.0%
ブラック:11.4%

と、特別カラー仕様が上位を独占しています。

●東京は11月、名古屋は12月に展示

そして、今回の実機展示。これは、実際に本物を見たいKATANAファンへ向けたもので、すでに第1弾として10月に大阪の阪急大阪梅田駅で実施。その第2弾が11月28日〜29日に開催される東京、第3弾が12月5日〜6日の名古屋となります(詳細は下記参照)。

特別色レッドとマットブラックのスズキ「カタナ」が東京と名古屋に出現
オンラインで公開されたスズキKATANA特別色の実機が、東京と名古屋でお披露目される

これら2色の仕様は、スズキによると、まだ「市販化については未定」とのことですが、反響次第では販売される可能性も十分にありえます。気になる方は、ぜひ実機をじっくりと見に行ってみてはいかがでしょうか。

【開催概要】

●東京会場
場所:ベルサール秋葉原 1F イベントスペース
住所:東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル
https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/tokyo/bs_akihabara/access/
日時:2020年11月28日(土)・29日(日) 10:00〜18:00

●名古屋会場
場所:サンシャインサカエ B1階 グランドキャニオン広場
住所: 愛知県名古屋市中区錦3-24-4 B1F
https://www.sunshine-sakae.jp/access/index.html
日時:2020年12月5日(土)・6日(日) 10:00〜18:00

(文:平塚直樹)

【関連リンク】

KATANA特別色展示イベント(参考出品)
https://www1.suzuki.co.jp/motor/katana_exhibition/index.html

スズキWEBモーターサイクルショー
https://www1.suzuki.co.jp/motor/web-mcs2020/index.html

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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