新型ルノー カングーが初公開。2021年春に発売予定

■デジタルインナーミラーやEVのZ.E.も設定

ルノーは2020年11月12日(フランス現地時間)、本国で新型カングーを初公開しました。

ボディタイプは、カングーに加えて「カングーバン」「エクスプレス」「エクスプレスバン」が設定され、2021年春の発売が見込まれています(価格などの詳細も同時期に発表される予定)。

ルノーカングー
フランス本国で初公開された新型ルノー カングー

新型ルノー カングーは、大胆に変わったエクステリア、インテリアデザインはもちろん、インフォテイメントや運転支援システムが大幅に進化。エレガントで広々とした5つのシートを備え、デザインが一新。より快適性と装備を充実させ、新しい運転支援システムが導入されています。

機能面では、都心部で特に便利な「イージーサイドアクセス」が注目の技術革新で、駐車場の制約に関係なくユーザーが荷物に簡単にアクセスできるようになっています。センターピラーを取り払うことで、新型カングーバンは同マーケットで最も広い1416mm(従来モデルの2倍)のサイドアクセスを実現しました。

ルノーカングー
新型カングー バンのエクステリア

また、「イージー・インサイド・ラック」も備わります。長くて嵩張る荷物を高い位置に運ぶことができ、フロアスペースにゆとりをもたらします。新型はカングーの魅力である、実用性と多用途性に加え、高水準の標準装備や新素材が随所に採用されることで高級感を演出し、同セグメントに革命をもたらす!! という自信作に仕上がっているようです。

新型カングーのエクステリアは、フロントマスクが一新され、フロントグリルとフロントバンパーの間にエレガントなクロームラインが配置されています。よりスマートでスタイリッシュになった顔つきは、より強調された横顔を持つ彫刻的なサイドへと流れています。

インテリアも一新され、カングーらしく豊富な収納スペースを備えた新しい横長のダッシュボードを中心に、シートも一新。これにより、快適性と耐久性を向上させたそう。

ルノーカングー
新型ルノー カングーのエクステリア

また、ルノーのマルチメディアシステムの「EASY LINK」や、デジタルインテリアミラーの「Permanent Rear View」など、新しいドライバーサポート機能により、利便性と安全性が向上。デジタルインテリアミラーは、後方視界が妨げられていた場合やリヤウインドウがふさがれた仕様でも優れた後方視界を確保します。

また、ビジネス向けに100%電動化されたバージョンも設定され、ローカルでのゼロエミッションを実現する新型ルノー・カングーZ.E.は、プロユースとして、都市型モビリティの課題に対応した使い勝手のいい環境適合バンとして提供されます。

ルノーカングー
ルノー カングーバンのインパネ

ルノー カングーZ.E.は、過去9年間、欧州における電気式LCVの牽引役であり、2011年の発売以来、欧州で最も売れている電気商用車で、現在までに5万台以上を販売しています。なお、ルノーは2022年までにバンの全ラインナップを電動化することをアナウンスしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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