■コロナ禍でもピットウォークがしたい!
観客動員がなされてから3戦目となるSUPER GT 2020・第7戦もてぎにおいて、ようやくピットウォークが解禁となりました。
ピットウォークといえばドライバーやチーム監督、レースクイーンなどとファンが触れ合う絶好の機会として親しまれ、例年であれば真っ直ぐ歩くこともできないほどの人出となるレース内イベントでした。
しかしコロナ禍において観客が密集するピットウォークは、感染拡大防止の観点から行うことが困難なイベントの代表格となってしまいます。
それでもピットウォークを望む声は大きく、感染拡大防止を行いながらもどのような開催が可能なのかと模索している中で発案されたのが、今回初開催となったドライブスルーピットウォークです。
ドライブスルーピットウォークは一般の観客が自身のクルマでピットロードをごく低速で走り、ピットガレージ前に立つドライバーやレースクイーン、そしてマシンを観ることができるというイベントです。
ペースカーが先導し、ごく低速で走ることにより比較的ゆっくりとピットの雰囲気を楽しむことが出来ます。
ピットガレージの前にはレースクイーンなどが立ち、マイカーで参加した方々に手を振ります。
前日の予選でポールポジションを獲得したModulo NSX-GTの大津弘樹選手もピットウォール側から手を振ります。
選手やレースクイーンの他に、マシンのピット作業なども観ることが出来、来場者の方々は大満足の様子。
マイカーで参加することで密にならずにピットウォークが楽しめるという新しい試みのドライブスルーピットウォーク。これまでのピットウォークが復活するまでの間は他のサーキットでも開催してほしいコンテンツと言えます。
■パルクフェルメもドライブスルー
レースが終わって正式結果が出るまでの間、競技車両はパルクフェルメという場所で車両保管が行われます。
ツインリンクもてぎでのSUPER GTの場合はパルクフェルメとしてレーシングコースのホームストレートが使用されます。例年ですとマシンの周りをコーションテープで仕切って、道幅の半分を使ってパルクフェルメウォークが行われていました。
しかしこちらもコロナ禍では密となるイベントコンテンツとなるために通常の方式ではなく、ピットウォーク同様にドライブスルー方式となりました。
参加車両は車両保管中の競技車両と共にプロのフォトグラファーによる記念写真が撮影されます。
マイカー来場者に限定され、なおかつチケットの枚数が少ないために希望者が全員参加できるイベントではありませんが、コロナ禍でも出来るコンテンツを模索していこうという姿勢には大きな賞賛を送りたいと思います。
(写真・文:松永和浩)