■ランキングトップのLEON AMGがQ1敗退でチャンプはどうなる?
11月7~8日に栃木県のツインリンクもてぎで開催の2020 AUTOBACS SUPER GT第7戦『FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE』。7日土曜日は公式予選が行われました。
GT300クラスの予選はA組とB組の2つに分けてQ1が行われ、それぞれ8台ずつがQ2に進出します。そのA組でトップタイムをマークしたのが61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。井口卓人選手のドライブにより唯一の46秒台となる1分46秒973を叩き出します。
そんなSUBARUとは裏腹に、ランキングトップとなっている65号車 LEON PYRAMID AMGがQ1で敗退。
前戦の鈴鹿まではSUBARUもLEONもウェイトハンデは100kgと同じ重さを積んでいました。鈴鹿戦までのウェイトハンデは獲得ポイントの3倍でなおかつ上限が100kgとなっており、100kgのウェイトハンデはSUBARUとLEONの他に3台もいました。しかしこのもてぎ戦ではウェイトハンデが1ポイントで1.5kgとなりLEONが77kg、SUBARUが51kgと26kgもの差がついてしまっているのです。
単にウェイトハンデだけではQ1敗退の理由を探ることはかないませんが、しかしLEONが圧倒的に不利であったことは否めません。
このA組でSUBARU以上に目立った存在が48号車 植毛ケーズフロンティア GT-R。ヨーロッパ遠征をしていた富田 竜一郎選手が急遽スポット参戦し、A組2番手となる1分47秒082を叩き出します。
B組では11号車 GAINER TANAX GT-Rが1分46秒157でトップタイム。なおこのタイムはGT300クラスの予選全体でのトップタイムとなります。
■今季初ポールを獲得したSUBARU BRZ R&D SPORT
2時23分より行われたGT300クラスの予選Q2。
Q1B組でトップとなっていたGAINER TANAX GT-Rが残り時間3分ほどで1分46秒433でトップタイムを叩き出し早々にピットに戻ります。その後にアタックを始めたSUBARUが1分46秒200を出し、今季初出しのポールポジションを獲得します。Q2を担当した山内選手にとっては自身4回目のポールポジションとなりました。
また、2位には前戦の鈴鹿でフリー走行中にクラッシュし、予選決勝ともに走行することが出来なかった244号車 たかのこの湯 RCF GT3が1分46秒430で2位に滑り込みます。結局GAINER TANAX GT-Rは予選3番手となってしまいました。
LEON PYRAMID AMGが予選で20番手となってしまったことでチャンピオン争いは全く予想がつかない状態となります。
もしLEON PYRAMID AMGがノーポイントとなればポールポジションのSUBARUや3番手のGAINER TANAX GT-Rはチャンピオンのチャンスを最終戦の富士まで捕まえておくことが出来ます。
8日の決勝はこの勝負の行方を決める重要な1戦となります。
(写真:松永和浩、吉見幸夫 文:松永和浩)