●HONDAのホームコースでNSX-GTが大活躍
11月7日に行われたスーパーGT第7戦「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」。その予選で今シーズンからFRレイアウトとなったNSX-GTがトップ3を独占する活躍を見せました。
この日午前中に行われた公式練習ではGR Supraがトップタイムを記録するも#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがわずか0.018秒差で2番手タイムをマーク。4番手につけた#8 ARTA NSX-GTもトップとは0.045秒という僅差で予選に臨みました。
そして迎えた午後の予選。Q1では#64 Modulo NSX-GT 大津弘樹選手がGT500ルーキーながら公式練習でのチームベストを1.2秒も縮める1’36.368でトップ通過。3番手にはトップから0.457秒差で#100 RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴選手が、そしてそれからわずか0.036秒差で8号車野尻智紀選手が4番手に入り、順当に予選Q2にコマを進めます。
そしてその3台はQ2でもその速さを維持するどころか更に磨きをかけ、3台ともQ1のベストタイムを更新。
64号車伊沢拓也選手がQ1の勢いそのままに1’36.140をマークし、ポールポジションを獲得すると、2番手には今シーズンすでに2回のポールポジションを獲得しているこちらもGT500ルーキーの8号車福住仁嶺選手が、そして午前の練習走行をマシントラブルで1周も走れなかった100号車牧野任祐選手が3番手に入り、NSX-GTが予選1-2-3という快挙を成し遂げました。
今シーズンは第2戦富士と第6戦鈴鹿でNSX-GTが予選ワンツー、フロントロー独占ということはありましたが、3位までを独占するというのはちょうど2年前、2018シーズンの第8戦もてぎで同じくこの3台(その時は#8がポールポジション、以下#100、#64の順)以来という事になります。
その時は8号車がポール・トゥ・ウィン、そして100号車がジェンソン・バトン選手を擁しシリーズチャンピオンを決めたレースだったので記憶に残っている方も少なくないかもしれません。
この第7戦では#17 KEIHIN NSX-GTをはじめとする5台が2ポイント差以内という大接戦となっているためシリーズチャンピオンが決まる事はありませんが、果たしてどのマシンが頭一つ抜け出るのか、チャンピオンシップ獲得には重要な一戦になる事は間違いありません。
(写真:吉見幸夫、松永和浩、GTA 文:H@ty)