■GT300はウェイトハンデ100kg勢、5台中4台がQ2へ
10月24~25日に三重県の鈴鹿サーキットで開催の2020 AUTOBACS SUPER GT第6戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』。24日土曜日には公式予選が開催されました。
予選Q1から圧倒的な強さを見せたのが96号車 K-tunes RC F GT3。Q1のAグループ予選残り1分50秒を切ったあたりで新田守男選手が1分56秒459を出しトップに君臨。そのタイムを破るものが出ないままQ1トップを守り続けます。
またQ1のAグループではシリーズランキング上位チームでウェイトハンデ上限の100kgを積む5チーム中3チームがエントリーしていましたが、そのうちARTA NSX GT3とリアライズ 日産自動車大学校 GT-RがQ2へ進出という強さを見せています。
何のトラブルもなく予選時間をフルに使って戦われたQ1のAグループ予選に対し、波乱含みで行われていったのがBグループ。開始早々にアールキューズ AMG GT3がNISSINブレーキヘアピンでストップし赤旗中断となります。
再開後は残り時間8分で予選が行われることとなります。ここで1分57秒034のトップタイムを出したのは第3戦鈴鹿でポールを獲得した31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT。続いて第4戦もてぎでポールポジションを獲得したRUNUP RIVAUX GT-Rが続きます。
ウェイトハンデ上限の100kgを積むSUBARU BRZ R&D SPORTと11号車 GAINER TANAX GT-RがともにQ2への進出を果たし、ランキング上位陣の強さを見せています。
■強すぎるK-tunes RC F GT3。阪口晴南選手が初ポール!
ノックアウト式予選のQ2はQ1のAグループとBグループの上位8台ずつ、計16台で戦われ、ここでポールポジションが決定します。
残り時間3分25秒あたりでウェイトハンデ上限いっぱいの100kgを積んでいるSUBARU BRZ R&D SPORTが1分56秒076を叩き出し速さを見せてきます。そこを畳みかけるように55秒台というタイムを出してきたのがK-tunes RC F GT3でSUPER GT参戦2年目の阪口晴南選手。1分55秒838というタイムで一気にトップに躍り出ます。
このあまりにも異次元な55秒台というタイムを破るものは現れずK-tunes RC F GT3がポールポジションを獲得。坂口選手にとってはSUPER GT参戦以来初めてのポールポジション獲得となります。
予選2位は100kgのウェイトを積みながら1分56秒076を叩き出したSUBARU BRZ R&D SPORT。
そして予選3位は第2戦と第5戦の富士でポールポジションを獲得しているADVICS muta MC86となりました。
今回の予選結果によりダンロップタイヤがGT300クラスのフロントロウを独占するという稀なケースとなり、タイヤ戦争の激化も垣間見ることが出来る予選となりました。
決勝レースは25日の日曜日、13時から52周で行われます。
(写真:吉見幸夫、高橋秀彰 文:松永和浩)